2023年10月29日

個人投資家はフルインベストメントにこだわる必要はない―今月の積立投資(2023年10月特定口座)

 

9月に続いて10月も仕事が繁忙期だったので大変だったのですが、ようやく一息つきました。ブログの方も、なんとか定例記事だけでも書くことができています。今月も淡々と積立を実行しました。とにかく積立投資というのは続けることが大事。なので、やはり無理のない金額で継続することがポイントです。おもそも個人投資家はフルインベストメント(全力投資)などにこだわる必要はまったくありません。

今月買付けたファンドは以下の通りです。いつもと変わりありません。

【特定口座(SBI証券)】
「ニッセイ日経225インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.25% 信託財産留保額:なし)
「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.093% 信託財産留保額:なし)
「eMAXIS Slim新興国株式インデックス」
(信託報酬:税抜0.17% 信託財産留保額:なし)
「Funds-i新興国債券・為替ヘッジ型」
(信託報酬:税抜0.6% 信託財産留保額:0.3%)
「世界経済インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.5% 信託財産留保額:0.1%)
「iTrust世界株式」
(信託報酬:税抜0.89% 信託財産留保額:なし)

いまとなってはインデックス投資でも旧世代のポートフォリオですが、大きく変更するのが面倒なので昔ながらの商品もいくつか購入し続けています。ただ、来年からは新NISAが始まるので、それに契機に私もポートフォリオの中身を大きく変えることを計画しています。

新NISAが始まることで、いまからいろいろと投資戦略を考えている人も多いことでしょう。ただ、ちょっと気になることがひとつ。それは、非課税投資枠をいかに早く埋めるかを重視した意見が散見されることです。

たしかに投資効率の面からは、NISAの非課税枠を早くフルに活用した方が良いでしょう。ただ、そのために無理をして投資資金を捻出するのには感心しません。家計における収入も支出も違うわけですから、投資に振り向けることのできる資金量も十人十色なはず。そもそも投資は余剰資金でやるものですから、無理をしてまで非課税枠を埋めることにこだわるべきではありません。

たとえ非課税枠を埋めることができても、その結果としてケチケチ生活になってしまえば、QOLが低下する。それでは本末転倒です。なぜなら、私たち個人投資家が投資するのは、お金を増やすことが目的ではなく、日々の生活を充実したものし、さらにその状態を継続させることが目的だからです。だから個人投資家はフルインベストメントにこだわる必要はない。手数料をもらって他人のお金の運用を任されているプロ投資家とは違うのですから。

結局、個人投資家にとって投資にどれだけの資金を投じるのかも含めてお金の使い方というのは、自分がどんな生活を送りたいのかを考えることにほかなりません。そういった自己吟味、批評的な態度ができていないと、恐らく投資も長続きしないだろうし、暴落時に取り乱したりするわけです。ですから、新NISAをきっかけにこれから投資を始めようとする人は、ぜひ自分がいったいどんな生活を送りたいと考えているのかを見つめ直す機会にして欲しいと思います。

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