2023年6月19日

iDeCo評価額も過去最高を更新―2023年6月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績

 

SBI証券のプランで拠出している個人型確定拠出年金(iDeCo)の6月の買付(5 月拠出分)が約定したので定例報告です。最近の相場堅調を受けて累積損益率は再び過去最高となっています。とくに日本株がリターンを牽引しており、分散投資の効果が表れています。

SBI証券のiDeCoオリジナルプランで買付けたファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。いつも通りのポートフォリオとなっています。

【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoオリジナルプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.1023%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.1085%程度)
「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.058%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.14%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.34%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.27%以内)
「あおぞらDC定期」

累積損益率は6月17日段階で+48.5%となり、評価額は過去最高を更新しました。とくに最近は日本株インデックスファンドの上昇が全体のリターンをリードしています。また、ここにきて再び円安基調となっていることが海外資産カテゴリーのインデックスファンドの基準価額を押し上げました。

個人投資家の間でも長らく“日本株オワコン論”が幅を利かせてきたわけですが、ここにきて日本株が絶好調となり、逆に「これからは日本株の時代」と言い出す人まで登場しているのですから皮肉なものです。結局、どの国・地域や資産カテゴリーが上昇するのかを事前に予想するのは非常に難しく、だからこそ幅広い国・地域や資産カテゴリーに分散投資することが重要だという至極当たり前のことを今回も確認することになったわけです。

とにかく私は「投資は分散がいちばん大事」と考えている人間なので、このように分散投資が報われる展開は非常に嬉しいです。ちなみに、私は債券にも資金をきちんと振り分けています。やはり長らく債券投資不要論が言われてきましたが、いよいよ債券への投資が意味を持ち時代が復活するような気配も強まっているのでした。

【ご参考】
iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン楽天証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン

iDeCoは公的年金を補完する制度ですから、これを活用する前提として日本の公的年金制度について勉強することを強くお勧めします。この点に関しては、権丈善一先生の『ちょっと気になる社会保障』が最良にして必読の入門書です。このほど、三訂版『ちょっと気になる社会保障 V3』が刊行されました。また、iDeCoも含めて現在の公的年金制度を徹底的に利用するための戦略書として田村正之さんの『人生100年時代の年金戦略』が非常に網羅的にまとめられていてお勧めです。家計管理から貯蓄・投資、公的年金やiDeCo・つみたてNISA活用までトータルに解説している竹川美奈子さんの『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』も老後資金について“自分ごと”として考えるための方法論を丁寧かつ詳細に論じた優れた入門書です。



iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』などが優れた解説書ですが、最新の制度改正にも対応した入門書として竹川美奈子さんの『[改訂新版]一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』と大江加代さんの『最強の老後資産づくり iDeCoのトリセツ 2022年施行 法改正完全対応版』を挙げておきます。

関連コンテンツ