サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2022年3月次運用報告書が出ました。3月の騰落率は+4.38%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+4.30%でした。純資産残高は3月31日段階で1424億円(前月は1357億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は6947億円(前月は6572億円)となりました。ここまで苦戦が続いている「ひふみ投信」ですが、久しぶりに参考指数をアウトパフォームしました。ポートフォリオの組み換えが進められていることから、これをきっかけに今後の反転攻勢を期待したいところです。
3月は、ロシアによるウクライナ侵攻で市場もリスクオフの地合いでスタートしましたが、停戦への期待が高まったことや、コモディティ価格上昇に一服感も見られたことから市場も反転して上昇しました。米国の利上げ決定もある程度は市場が織り込みつつある感じです。インフレ懸念の高まりで、かえって利上げもインフレ抑制策として好感され始めたのかもしれません。
こうした中、「ひふみ投信」はポートフォリオの組み換えを進めています。最高運用責任者の藤野英人さんによると、「物価と金利の変化」に対応するポートフォリオ構築が3月で完了し、年後半に向けての準備が整ったとのこと。まずは3月に参考指数をアウトパフォームしたことで幸先の良いスタートになったと言えそうです。
「ひふみ投信」は今期に入ってから非常に苦しい運用が続いており、成績も低迷しています。市場のキャラクター変化にうまく対応できていないわけですが、ようやくポートフォリオの組み換えが完了し、保有銘柄も従来とは一新されています。また、運用体制も4月から変更され、運用責任者には佐々木靖人さんが就任しました。受益者の1人として、ある意味で新たなスタートを切った「ひふみ投信」の反転攻勢に期待したいと思います。
【ご参考】
ひふみ投信は、銀行や証券会社といった販売会社を通さない直販ファンドです。ネットから無料で口座を開設することができます。⇒ひふみ投信
ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」はSBI証券 、auカブコム証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券や地方銀行などで買うことができます。
また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券などの個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも良心的。iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン、松井証券確定拠出年金プラン 、マネックス証券確定拠出年金プラン