2021年8月12日

中国株下落で打撃―ひふみ投信の2021年7月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2021年7月次運用報告書が出たので定例ウォッチです。7月の騰落率は-2.54%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は-2.18%でした。純資産残高は7月30日段階で1479億円(前月は1509億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7014億円(前月は7139億円)となりました。若干ですが参考指数をアンダーパフォームしました。中国株の下落が影響したようです。

7月の株式市場は新型コロナウイルスの感染再拡大や、中国当局による規制強化の影響でアジア株を中心に軟調に推移しました。中国政府が民間企業、とくに教育やゲーム分野などへの介入を強めていることで中国市場全体への疑念が高まり、株価全体が下落しています。ひふみ投信の保有銘柄も打撃を受けたようです。

また、新型コロナウイルスもデルタ株の登場で予断を許さない状況となっています。ワクチン接種の進展と競争となっていますが、いまのところデルタ株の感染拡大スピードが上回っており、日本経済への悪影響が懸念されています。ただ、海外ではワクチン接種の進展に合わせて経済活動正常化への動きも始まっており、そのあたりは好材料でしょう。ひふみ投信の最高運用責任者である藤野英人さんは次のように書いています。
海外の状況を見ると、デルタ株に対する警戒感が強くなりつつも、一方でワクチンの2回接種者を中心に経済を回そうとする動きも見られ、特にワクチン接種率の高い英国が経済を再稼働する方向に向かっているのは注目に値します。
やはり当面はワクチン接種がどこまで進むか、そしてデルタ株による重症者や死亡者の増加がどこまで抑制できるかに左右されることになりそうです。ひふみ投信としても「新型コロナウイルスの先行きに留意しつつ、一方でその影響を受けにくい企業に対してしっかり投資をして、長期的なリターンを上げていこうと思います」ということになります。ぜひ頑張って欲しいと思います。

【ご参考】
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