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2019年12月22日
Microsoftはジャイアント馬場【2019年ベストバイストック】―ビジネスモデル転換で強さを発揮
この記事は氷河期ブログを運営されているななしさんが企画してくれたベストバイストック2019に参加したものです。mortさんの記事「【2019年ベストバイストック】私は純金上場信託(現物国内保管型)を選択しました!」からバトンを受けての投稿です。さて、私の2019年のベストバイストックは米国個別株からMicrosoft(ティッカー:MSFT)です。
私が米国の個別株への投資を始めたのは2016年1月です。いくつかの銘柄を買ったのですが、コア銘柄の一つがMSFTでした。それからというもの2019年も含めて少しでも下がった局面があると押し目買いを続けました。現在では私が保有する米国株で最大ウエートを占める銘柄になっています。そして素晴らしいパフォーマンスをたたき出してくれました。以下はYahoo!ファイナンスからとった過去5年間の株価チャートです。
華麗な成長軌道のチャートは見事のひとこと。まさに株価の推移としての理想像がここにあります。そして現在、MSFTは時価総額でも世界最大となりました。もともとハイテク企業の雄でしたが、それこそ数年前まではGAFA(Google、Amazon、Facebook、Apple)と比べるとやや地味な印象を持たれていただけに、現在の躍進ぶりはまさに古豪復活といった感慨があります。
なぜGAFAではなくMSFTを選んだのか。それは自分の身の回りを見渡して、GAFAとMSFTのサービスのどちらを多く使っているのか、あるいはどのサービスがなくなれば困るのかを考えたからです。はっきりいってFacebookやAppleがなくなっても困りません。GoogleとAmazonがなくなるとちょっと困る。そしてMSFTがなくなるとプライベートだけでなく仕事でも無茶苦茶に困る。こうした消費者としての素朴な実感というのは個別株の選択で意外と重要なのです。
さらにMSFTの凄いところは、ビジネスモデルを大胆に変革しているところです。いまやMSFTはWindowsやMicrosoft Officeを売っている企業ではありません。例えばソフトウエアの販売もサブスクリプション方式が主流となったと見るや、しれっとOffice365でシェアを確保し始めます。クラウドサービスでAmazonのAWSが存在感を高めたと思ったら、やはりMSFTはAzureで追撃態勢を整え、いまやAWSをしのぐ勢いになっています。ソフトウエア開発プラットフォームのGitHubを傘下に加えていることもこれから効いてくるのでは期待しています。
さらに最近ではスタートアップ企業にクラウドサービスやソフトウエアを無償提供して支援するサービスまで始めました。
「大企業を変えるのはスタートアップ」マイクロソフトの若手社員が生むエコシステム(BUSINESS INSIDER)
スタートアップ企業を支援するなどは、見方を変えれば完全な採算度外視の青田買いです。MSFTの怖いところは本気でシェア獲りにかかるとこういったパワーゲームを厭わないことでしょう。まさに本物のプラットフォーム企業というのはMSFTのような企業のことを指すのです。
こうしたMSFTの“強さ”というのは、ハイテク企業の中でもちょっと異次元のレベルだと思う。プロレスに例えると、MSFTはジャイアント馬場なのです(ちなみにAppleはアントニオ猪木か)。ロートルだと思って若手がいくら噛みついても、いざとなればリング外の力も使ってでもねじ伏せる。そしてリング上でもいまさら16文キックなんか効かないとなめていたら、晩年になってからジャイアントDDTみたいな危険な技を取得して繰り出してくる怖さがあるのです。
そんなわけで、まだまだ将来性が期待できるMicrosoftです。今後も丁寧に押し目を拾いながら、“王者”MSFTの強さを堪能したいと思います。
さて、明日12月23日の【ベストバイストック2019】はずずず のんびり日記 米国株日本株投資のずずずさんです。乞う御期待。