2019年12月19日

今日もあなたの隣のあの人がiDeCoを始めている―2019年12月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績



2019年もあとわずかとなりました。いろいろあった年でしたが、どうも相場は予想外の堅調さで推移しそうな雰囲気です。このほどSBI証券のオリジナルプランで拠出・運用している個人型確定拠出年金(iDeCo)の12月の買付(11月拠出分)が約定しました。iDeCoでは今年最後の買付となります。勤務先の同僚が新たにiDeCoに加入するとして、いろいろ相談されました。やはりiDeCoの加入者は静かに増加していることを実感しています。「今日もあなたの隣のあの人がiDeCoを始めている」ということでしょう。

SBI証券のiDeCoオリジナルプランで買付けたファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。いつも通りのポートフォリオとなっています。

【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoオリジナルプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.189%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.131%程度)
「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.104%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.14%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.52%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.27%以内)
「あおぞらDC定期」

以前にブログで紹介したように「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」の信託報酬は12月26日から0.34%に引き下げられます。かつては既存ファンドの信託報酬が引き下げられるといったことはめったになかったのですが、最近ではごく当たり前のようになってきました。それは日本におけるインデックスファンドの普及が少しづつですが進んでいるからにほかなりません。そして、その一翼を担っているのがiDeCoの普及でしょう。報道によると、10月末段階で加入者はついに140万人を超えました。

iDeCoの10月の新規加入者は3.6万人超、加入者総数は140万人を突破(モーニングスター)

少しづつですが、しかし確実にiDeCoの加入者が増加しています。それを実感させる出来事が身近なところにもありました。勤務先の同僚の1人が新たにiDeCoに加入するとのことで、私にいろいろ相談してきたのです。私の職場は従業員50人未満の零細企業ですが、これでiDeCo加入者は私を含めて4人となります。絶対数は少ないですが、比率としてはかなりのものでしょう。

ちなみに周囲にiDeCo加入者が増えてくると情報も入手しやすくなりますから、ますます加入に向けたハードルが下がります。例えばどの運営管理金融機関のプランがお勧めなのかといった情報も共有されやすくなります。実際に私の職場のiDeCo加入者のプランは、私を含めた2人がSBI証券オリジナルプラン、1人が楽天証券のiDeCoプラン、そして新たに加入しようとしている人はSBI証券のセレクトプランを選びました。

こうしたことが日本のいたるところで起こっているのではないでしょうか。あえて声高には主張しないけれども、地味にコツコツとiDeCoを活用して老後に向けた資産形成を始めている“普通の人”が確実に増えているのです。その結果がiDeCo加入者140万人突破という数字です。まさに「今日もあなたの隣のあの人がiDeCoを始めている」ということなのです。

【ご参考】
iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン楽天証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン

iDeCoの前提として日本の公的年金制度について勉強するなら、権丈善一先生の『ちょっと気になる社会保障 増補版』が最良にして必読の入門書です。また、iDeCoも含めて現在の公的年金制度を徹底的に利用するための戦略書として田村正之さんの『人生100年時代の年金戦略』が非常に網羅的にまとめられていてお勧めです。家計管理から貯蓄・投資、公的年金やiDeCo・つみたてNISA活用までトータルに解説している竹川美奈子さんの『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』も老後資金について“自分ごと”として考えるための方法論を丁寧かつ詳細に論じた優れた入門書です。



iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』大江加代さんの『図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書』を挙げておきます。





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