2019年5月16日

国内資産への投資も一段と低コストに―「iFree」シリーズ3本の運用管理費(信託報酬)が引き下げ



既に何人かの投信ブロガーさんが報告していますが、大和証券投信信託委託が超低コストインデックスファンドシリーズ「iFree」の国内株式インデックスファンドと国内債券インデックスファンドの運用管理費(信託報酬)引き下げを発表しました。

iFreeシリーズ運⽤管理費⽤(信託報酬率)の引き下げについて(大和証券投資信託委託)

これまでどちらかと言うと海外資産に投資するファンドが先行する形で続いていたインデックスファンドの低コスト競争ですが、ここにきて国内資産への投資も一段と低コスト化する動きが顕在化しています。これは国際分散投資の観点から非常に好ましい傾向です。

今回、運用管理費が引き下げられるのは「iFree日経225インデックス」「iFree TOPIXインデックス」と「iFree日本債券インデックス」の3本。前2本は6月13日から、後者は8月24日から引き下げとなります。これにより3本とも運用管理費は各カテゴリーで最安値の並びます。

これまでインデックスファンドの低コスト化は、先進国株式インデックスファンドや新興国株式インデックスファンドなどが先行する形で進行していましたが、ここにきて国内株式インデックスファンドや国内債券インデックスファンドでも低コスト競争が進展しています。国際分散投資の観点からすると、これは非常に大切なことです。また、本来なら海外資産に投資するファンドよりも国内資産に投資するファンドの方が経費が少なくて済むはずだということを考えると、ある意味でインデックスファンドシリーズ内の運用管理費体系が適正化する動きとも言えるでしょう。

また、「iFree」シリーズが引き続き低コスト競争を継続する意思を明確にしたという意味でも興味深い動きだと言えます。大和証券投資信託委託さんには、引き続き頑張ってほしいと思います。そして、次はぜひ「iFree」シリーズとして独自性がある「iFree新興国株式インデックス」や「iFreeNYダウ・インデックス」「iFree年金バランス」などでも低コスト化を進めてほしいと思います。そうすれば「iFree」シリーズの強みが一段と増すことでしょう。

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