2018年12月18日

「オリジナルプラン」のメンテナンスも忘れないでね―2018年12月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績



最近は所帯じみた内容の記事ばかり書いていますが、積立投資も平常運転で続けています。これが自動引き落としや給与天引きを活用して買付を自動化するメリットです。このほどSBI証券で加入している個人型確定拠出年金(iDeCo)の12月の買付が約定しました(11月拠出分)。相変わらず相場は不安定で、累積リターンも減少していますが、換金するのまだ20年近くも先のことなので、ゆったりと構えたいと思います。それと、引き続きSBI証券の「オリジナルプラン」での拠出を続けているので、ぜひSBI証券には今後も「オリジナルプラン」のメンテナンスも忘れずに頑張ってほしいと思います。

SBI証券のiDeCoプランで買付けているファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。

【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.189%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.131%程度)
「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.104%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.21%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.52%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.28%以内)
「あおぞらDC定期」

見ての通り、「オリジナルプラン」での運用となります。SBI証券は11月からiDeCoの新プラン「セレクトプラン」の申込受付を開始しました。「セレクトプラン」は、現状では最強ラインアップと言えます。ですから、これからSBI証券のiDeCoに加入するなら、「セレクトプラン」の一択だと言っていいでしょう。しかし、私のように「オリジナルプラン」での拠出を続ける人も一定数はいるのではないでしょか。その点に関して、先日開催された三菱UFJ国際投信とSBI証券のブロガーミーティングで気になる発言があったようです。

SBI証券のiDeCo新プラン「セレクトプラン」誕生の背景、三菱UFJ国際投信とSBI証券が共同開催したブロガーミーティングで意見交換(モーニングスター)

ここでSBI証券は旧プランを「オリジナルプラン」として残した理由として、次のように説明しています。

既に10年以上の歴史がある旧プランでは、運用資産残高が数百万円になっている方もいらっしゃる。プランの変更をすると、一度、運用商品を現金化して新プランで買い付けるというステップが必要になる。この間、2カ月間ほど、キャッシュとして運用の空白期間ができてしまうが、この間に市況が変動して収益機会を逸してしまうリスクがある。また、既存プランの運用商品に愛着があって商品を変えたくないとお考えの方も少なくない。

これなど、まさに私に当てはまるパターン。さすがに運用残高が数百万円とはいきませんが、かつて琉球銀行からSBI証券にiDeCoを移換した際に、ブリグジットによる市場混乱の直撃を受けた嫌な経験があるので、どうしても移換に消極的になってしまう。そして「EXE-i新興国株式ファンド」を引き続き買いたいというのも「オリジナルプラン」に残っている理由です。

こうしたニーズがあることをSBI証券も把握しているのですから、ぜひ今後も「オリジナルプラン」のメンテナンスにも力を入れてほしいと思います。同時に、「オリジナルプラン」に採用されているファンドの運用会社は、コスト削減などの努力を継続してもらいたいと強く願っています。

【ご参考】
iDeCoは金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なります。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券、楽天証券、マネックス証券、イオン銀行、松井証券です(SBI証券は11月1日から新プランの受付も開始)。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン楽天証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プラン

また、iDeCoは、やや制度が複雑なので解説書を読んで研究するのも良いでしょう。解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』大江加代さんの『図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書』を挙げておきます。





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