2018年10月10日

我が愛機が無事に帰還



オーバーホールに出していた我が愛機、オメガのスピードマスターがこのほど無事に帰還しました。ムーブメントのコンプリートメンテナンスとケース・ベルトの清掃を経て再び新品のような輝きを取り戻しています。愛用して7年以上になりますが、やはり愛着が一段と増します。ただ、オーバーホール料金を見て仰天。だんだんと庶民には高級機械式腕時計を維持するのが大変な時代になっています。

もともと機械式腕時計が好きで、社会人になってからは国産の安い機械式腕時計などを使っていたのですが、やはり機械式時計にはまると高級ブランド時計が欲しくなるのというのが時計好き共通の病気。思い切って購入したのがこの時計です。しかも購入した当時はリーマン・ショック後の不景気の真っただ中で、私も勤務先で賃金カットの憂き目にあっていました。そこで節約生活を余儀なくされていたわけですが、やはり生活全般から潤いが失われていたんでしょうね。あるとき、どうにもこうにも我慢だけの生活に嫌気が差し、ほとんど発作的に購入したのがこの時計です。

当時も今も自分にとっては分不相応な買い物だと思うのだけれども、「お金は使ってこそ意味がある」ということをいつも意識することが出来たのは、この時計のおかげかも知れません。以来、本当に必要だと思うものにはお金を惜しまないという私の購入スタイルが続いています。大切なのはお金を節約することではなく、何に使うのか、それは本当に価値あるものなのかを吟味する賢さだと思います。

オメガというブランドは、いわゆる“雲上時計”などと違い、アポロ計画で採用されたことが象徴するように究極の実用ブランドだと思っているので、購入以来毎日ガシガシ使っています。そのためケースやベルトに小キズも増えましたが、それがかえって愛着を増すところが高級機械式時計の魅力でしょう。

ただ、ひとつだけ問題があります。クロノグラフは複雑機構の一種なので、どうしても3~4年で調子がおかしくなる。そこでオーバーホールに出さなければなりません。この費用が高い。4年前に1回目のOHに出した時の費用は6万円台でした。その時も痛い出費だったのですが、その後もOH料金は値上げが続き、現在はついに8万円を超えました。さすがに今回は見積書を見て仰天。カスタマーセンターの説明では交換部品の価格が上がっている上にスイスの時計職人の人件費も上昇しているため、それに合わせて価格改定されているのだとか。まさに日本がデフレ経済を続ける中、海外はきっちりとインフレになっていたことで相対的に日本人が貧乏になっていることをまざまざと示しています。

こうなってくると、だんだんと庶民には高級機械式腕時計すら維持することが難しい時代になってきました。だからこそ、インフレに負けずに購買力を維持するためにも資産運用が大切になるのでしょう。思い出の愛機を維持できなくなるというのは寂しいことだからです。
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