2018年4月29日

いまさら高スペック人材になれないオッサンが今後の格差社会を生き延びる方法



このブログでも前に少し書いたように、日本も少しずつデフレから脱却しつつあるようです。また、ちょうど決算発表の時期ですが、やはり日本企業の業績も悪くなさそう。いずれも喜ばしいことですが、少し気になる話がありました。日本の景気が回復することで、さらなる格差社会が訪れるかもしれないという指摘です。

好況の日本、物価目標堅持で進む格差拡大の道のり(ロイター)

労働市場や財・サービス市場での需給構造が以前とは変化してしまったことで、景気回復の恩恵を被ることができるのは、一部の企業や高スペック人材に限られるのではという話です。そうなると、私のようにいまさら高スペック人材になれないオッサンは、きたるべき格差社会をどうやって生き延びればいいのでしょうか。

現在、世界的に奇妙なことが起こっていています。マクロな経済指標などは明らかに景気回復を示しているし、実際に企業業績も良好で株価も上昇しているにもかかわらず、庶民の間では「景気回復を実感できない」といった声が溢れています。また、日本ではエンゲル係数が上昇するなど、あきらかに格差拡大を示すデータも増えてきました。この点に関して、ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの通貨ストラテジストである村田雅志氏は、労働市場も財・サービス市場もともに需給バランスのバラツキが大きくなっており、それが景気回復の中での格差拡大という現象につながっているのではないかと指摘しているわけです。

この指摘には肌感覚として納得する部分が多い。やはり企業も労働者も、より高付加価値な事業を営む業種や時代の要請に応える高スペック人材の収益・収入が拡大する一方で、そうでない企業や労働者の収益・収入は伸び悩んでいる。実際に企業・業種間の収益格差は広がっているし、それに比例して労働者の賃金の格差も大きくなっているような気がします。そして、日本の景気が良くなってインフレとればなるほど、こうした格差はますます広がっていく危険性があるということです。

だとするなら、私のような低スペックなオッサンは今後の格差社会をどのようにして生き延びていけばいいのでしょうか。いまの働いている会社が、ある日突然に高収益企業になるのは望み薄だし、かといって自分自身が年収1億円でオファーされるAIエンジニアのような高スペック人材になれるわけでもない。そしてこういった悩みは、多くの日本人が抱える"漠然とした不安"の正体かもしれません。

でも、完全な対策にはなりえないけれど、ある程度は事態を緩和できる対応策はあると思う。それはほかでもない。財・サービス市場において需要の高まりを享受している業種や企業の株式を保有することだと思う。自分が勤めている企業が高収益企業に生まれ変わる可能性は皆無でも、高収益を上げている企業の株主になるのは誰でもできます。自分がいまから年収1億円のAIエンジニアになるのは難しいけれども、株式さえ保有すれば1億円でAIエンジニアを雇う企業のオーナーにはすぐになれるのです。

そして、それこそ年収1億円の高スペック人材が猛烈に働いて生み出す収益を、株式を保有する低スペックなオッサンが配当などの形で吸い上げることになる。これも一種の格差是正とも言えなくもない。そう考えると、じつは株式投資は格差社会において低スペックなオッサンが生き延びるための有力な武器になるのでは。少なくとも「投資は金持ちがするもの」という固定観念にとらわれていると、格差社会を生き抜くための武器のひとつをみすみす失ってしまうような気がしてなりません。だから、これからは「貧乏人こそ株を買え」とうことかもしれません。

私は以前から「株式投資こそ庶民の味方」という考え方を持っていますが、今回のロイターの記事を読んで、日本の景気が回復し、インフレの中でさらなく格差拡大が進むなら、やはり少しでもその格差を埋めるための有効な手段が株式投資なのではないかという思いをますます強くしました。

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