2017年9月16日

防衛関連銘柄に注目か―「iTrust世界株式」の2017年8月の運用成績



北朝鮮のミサイル発射など、なんだかキナ臭い今日この頃ですが、サテライトポートフォリオで少額ながら積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2017年8月次運用報告が出ましたので定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の8月の騰落率は-0.39%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は-0.38%でした。若干ながら参考指数をアンダーパフォームしましたが、ほぼ指数に追随した月だったと言えそうです。それよりも気になったのが、組入れ上位銘柄の変化。ここにきてにわかに防衛関連銘柄が登場してきました。

7月は、月初こそ良好な企業決算や景気回復を示唆する欧米の経済指標の発表もあって株式市場も堅調でした。しかしその後は、北朝鮮のミサイル発射問題などで米朝両国の緊張が高まったことや、スペインでのテロ発生など地政学リスクの高まりから株式市場は大きく下落しました。米バージニア州で発生した暴動に対するトランプ大統領の発言などがトランプ政権の政策実現に対する懸念もマイナス要因です。このため月間では若干の下落相場となってしまいました。

業種別では、公益や情報技術、素材などが上昇した一方、エネルギーや金融、電気通信サービスなどは下落しました。「iTrust世界株式」の業種別保有比率を見ると、上昇した情報技術のウエートが高い一方で、下落した金融なども上位にあることから、ほぼインデックス並みの騰落率に落ち着いたと言えそうです。

ここでちょっと気になることにも気づきます。組入れ上位10銘柄を見てみると、上からアップル、アルファベット、マイクロソフト、フェイスブックといつものメンバー並び、JPモルガン・チェースと続くのですが、その後の6位にレイセオンが入っています。これまであまり見なかった銘柄なのでちょっと驚きました。

レイセオンというのは知る人ぞ知る防衛関連企業の大手。トマホークミサイルとそのシステムを米軍に納入していると言えば分かりやすいでしょう。もともと保有していたものが株価上昇で保有ウエートが高まったのか、あるいは買い増したのかは分かりません。それでも時節柄、ちょっと唸ってしまいました。やっぱり米朝関係の緊張で防衛関連銘柄に注目が集まっているのかしら。こういった機敏さは、やはりアクティブファンドなのだなと思わせます。

ピクテのようなファンドが防衛関連銘柄を買っているというのは、投資家の間でひとつのストーリーがあることを意味します。日本人の私としては、なにしろ当事者の1人ですから、投資云々を別にしてちょっと気になる動きだといえそうです。

【ご参考】
ピクテ投信投資顧問の「iTrust」シリーズはネット証券を含む販売会社で購入できるほか、「iTrust世界株式」と「iTrust日本株式」は楽天証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)プランにもラインアップされています。⇒楽天証券確定拠出年金プラン
スポンサードリンク

関連コンテンツ