2017年9月28日

大富豪は手数料にシビアなのだ―本物のお金持ちのやり方を真似しよう



大富豪といえば、なにか庶民にはうかがい知れないような特別な資産運用をしているように思っている人もいるかもしれません。ところが実際は、大富豪ほど極めて常識的な投資を実践しているという話です。

割高手数料にそっぽ 大富豪はETFで資産を増やす(NIKKEI STYLE)

これはまさにこの通りで、じつはお金持ちほど金融機関に支払う手数料をシビアに見ているもの。こういう感覚こそ、庶民も見習わなければならないのです。

野村證券のプライベートバンク部門出身の冨田和成さんの記事ですが、本文よりもイラストの言葉が秀逸です。
一般人は毎月分配型で資産を食い潰す
小金持ちはアクティブ型投信を買う
大富豪はETFで自前のポートフォリオを組む

私の知り合いにもメガバンクのPB口座を持っている社長さんがいますが、とにかく「手数料が高い!」と文句ばかり言っています。この辺りの事情を冨田氏も次のように指摘します。
初心者の場合、難解な商品説明を理解しようとしている最中に手数料について触れられると、「数%か、まあいいや」と流してしまいがち。しかし、それの意味するところは、合計5%ものハンデをいきなり背負いながら、「さて、1%でも利回りが高い商品はないかな」と真剣に検討するというもので、不自然極まりない状態です。大富豪は銀行の手数料すら気にする人種なので、手数料の割高な投信については、その手数料を大きく上回るリターンが見込めない限り、手を出そうとしません。
こういった大富豪の感覚を庶民も見習わなければなりません。お金持ちほど、投資のリターンの不確実性というものを理解しています。だからこそ手数料を抑えることは、投資において数少ない"確実"にリターンを改善する手段だということを重く見ている。なので、とにかく手数料にシビアです。

そういう本物のお金持ちが選ぶ投資手法が、低コストなETFで自前のポートフォリオを組むというインデックス投資の王道的なやり方。インデックス投資といえば、庶民の間ではまだまだマイナーな投資手法ですが、なんのことはない。本物のお金持ちが普通にやっている投資手法だったのです。もっと言うと、お金持ちだけでなく世界中の年金基金といった巨大機関投資家も、やっぱりインデックス投資が主流なのです。

そういうことを知ると、いろいろと感慨深いものもあるのでは。世界の大富豪や機関投資家が安い手数料でゆったりと投資している反対側で、庶民や小金持ちがあくせく毎月分配型や高コストなアクティブファンドを買って金融機関にせっせと手数料を支払っている。じつにバカバカしい話です。はっきり言いますが、こういうのを本当の意味で「養分にされる」というのです。

ところが幸せなことに、最近では庶民でも大富豪と同じ投資手法を実践できる時代になりました。ETFは国内だけでなく海外のものも買えます。普通のインデックスファンドも低コスト化が一段と進み、それこそ信託報酬0.1~0.2%台で世界中の株式や債券に分散投資できるようになりました。ようやく、庶民が大富豪と同じ土俵で資産運用できるインフラが整備された。そんな今だからこそ、庶民も大富豪の投資手法に真似するべき。なぜなら、それが投資の世界において本当の意味で「養分」にならないための戦略だからです。
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