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2017年8月19日
iDeCoに入るならこの5つの金融機関から選ぼう―2017年8月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績
SBI証券で積み立てている個人型確定拠出年金(iDeCo)の8月の積立が約定しました。相場の方はヨコヨコからやや軟調の気配ですが、依然として高位にありますから累積リターンは+14.0%となっています(8月17日現在)。積立投資の性格上、この辺りで少し調整局面があった方が将来のリターンを高めてくるのではないかといったスケベ心がムクムクと湧いてきました。そのiDeCoですが、ジワジワと加入者を増やしているようです。8月からテレビCMも始まりました。
iDeCoの6月新規加入者は3.45万人増、8月はテレビCM放映で周知活動を拡大(モーニングスター)
改めてiDeCoへの加入を検討している人も多いでしょう。ただ、iDeCoは金融機関によって運営管理手数料と商品ラインアップが全く異なります。そこで現在、お薦めの金融機関は3つ+1となります。
今月から以下のファンド・商品を買付けています(カッコ内は信託報酬)。
【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoプラン)】
三井住友・DC日本株式インデックスファンドS(0.19%)
DCニッセイ外国株式インデックス(0.21%)
EXE-i新興国株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.131%程度)
EXE-iグローバル中小型株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.104%程度)
三井住友・DC外国債券インデックスファンド(0.21%)
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド(0.52%)
EXE-iグローバルREITファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.114%程度)
あおぞらDC定期
以前に書いたようにしばらくは国内債券に投資するファンドの買付は控え、定期預金で様子を見ることにしています。もともとiDeCo口座内で国内債券インデックスファンドを組み入れていたのも、リバランスの際に株式相場が好調なら利益確定した分の保管先、株式相場が不調なら値下がりした資産クラスに追加投資するための予備資金の置き場所という意味合いが強かったので、その役割は定期預金でも十分ということです。
ただ、決して国内債券への投資を否定ているわけではありません。あくまで金利が低すぎるから、しばらくは手控えるという意味です。なので、もう少し金利が上昇すれば国内債券への投資も再開するつもりです。国内債券というのは。ポートフォリオ全体のリスク量をコントロールする要となるアセットクラスですから、国際分散投資において最も重要な資産クラスなのです。
さて、6月も加入者が3万人以上増えたiDeCoですが、8月からは“カトパン”こと加藤綾子さんが出演するテレビCMの放送も始まりました。もう見ましたか? YouTubeにiDeCo公式チャンネルがあり、そこにもアップされています。
これを見て改めてiDeCoに興味を持った人も多いかもしれません。iDeCoは掛金が全額所得控除されるなど課税繰り延べ効果が大きいですから、老後に向けた資産形成のツールとしては非常に強力です。関心のある方は、ぜひいろいろと研究してみてください。
その際に注意するべき点は2つです。ひとつは手数料。iDeCoは金融機関によって運営管理手数料が全く異なりますから、必ず運管手数料の安い金融機関のプランを選ばなければなりません(ただし、国民年金基金連合会などに支払う加入時手数料2829円、口座管理手数料月額171円は全金融機関共通で必要)。もうひとつは商品ラインアップ。iDeCoで投資信託などを運用する場合は、信託報酬の安いインデックスファンドをどれだけそろえているかが重要になります。
この点を考慮すると、お薦めの金融機関はSBI証券、楽天証券、マネックス証券、イオン銀行、松井証券の5つです。いずれのプランも運営管理機関手数料が無条件で無料になり、商品ラインアップも低コストファンドがそろっています。
SBI証券と楽天証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)を徹底比較―加入者の属性や考え方によってそれぞれに優位性がある
イオン銀行のiDeCoプランは良心的―運営管理手数料無料で選択肢の有力候補に浮上
いまからiDeCoに加入する場合、この5つの金融機関のプランから選べば間違いないでしょう。もっとも、ネット証券やネット銀行は信用できないという人もいるかもしれません。そういう人にお薦めなのは、みずほ銀行のiDeCoプランでしょう。こちらも簡単な手続きをするだけで運営管理手数料を無料にすることができます。これも別記事で紹介しました。
みずほ銀行のiDeCoプランの運営管理手数料が事実上無料に―攻めの姿勢に度肝を抜かされました
みずほ銀行の個人型確定拠出年金(iDeCo)新プランは良心的
というわけで、iDeCoに入るなら、この5金融機関+1がお薦め。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランも研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン、マネックス証券確定拠出年金プラン、松井証券確定拠出年金プラン
【ご参考】
iDeCoは、やや制度が複雑なので解説書を読んで研究するのも良いでしょう。最新の情報を盛り込んだ解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』を挙げておきます。