2016年12月4日

個人投資家は孤独な存在―「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016」授賞式と懇親会に参加します



2017年1月14日に東京で開催される「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2016」授賞式と懇親会に参加します。またチケット争奪戦になるのかと思いきや、なんか普通に買えちゃった。よかった、よかった。そんわけで、久しぶりに東京に遠征します。普段はブログやTwitterを通じて交流している投信ブロガーさんたちと直に会える機会は少ないですから、非常に楽しみなのです。ところで、私のように地方在住だとわざわざ東京まで出向いてイベントに参加するのは、少しばかり時間とお金が必要。やたらとコストに神経質なインデックス投資家のくせに、こういう出費は惜しまないは、我ながら可笑しい。でも、いいんです。なぜなら、基本的に個人投資家というのは孤独な存在であり、その孤独感を癒してくれる数少ない機会がこういった良質な交流の場だから。それを考えれば、少しばかりの出費と時間なんて安いものです。

「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year」は、なんと今回で10回目に開催となります。私が投資信託によるインデックス投資に関心を持って投信ブログなどを読み始めたのはのは4年ほど前ですが、そのころから当たり前のように開催されていました。しかし、よくよく考えると、これってスゴイことです。普通の個人投資家が全く手弁当でイベントを企画し、今では運用会社にとっても無視できないイベントになっているわけですから。本当に運営委員の皆さんには頭が下がります。

こういった個人投資家が集まる機会というのは、日本では本当に貴重だし、大切なものだと思う。なぜなら日本では投資家というのはまだまだマイノリティーだから。普段の生活の中で周りを見渡すと、投資について真面目に意見交換する機会など皆無です。それどころか「投資をしている」なんて言おうものなら、「儲かっている?」と珍奇な眼で聞かれるか、ひどいときなどは「不労所得を得ようなんてケシカラン!」と非難されたり、「あいつは危ないことをやってるみたいだから、あまり近づかない方がいい」と陰口まで叩かれる危険性があります。だから、ほとんどの個人投資家は、自分が投資していることなど日常生活ではあまり公にしていないのではないでしょうか。

だから個人投資家というのは基本的に孤独な存在なのです。もともと投資というのは自己責任の原則が貫徹される営みですから、ある程度は孤独な作業であるのは仕方ないとしても、日本の場合は普通の社会的行為として「投資」が認知されていないので、なおさら個人投資家は孤立しがち。しかも悪いことに、孤立しているがゆえに個人投資家自身もときに投資に関して奇妙な臆見や思い込みに毒されてしまうケースも少なくありません。ようするに孤独感が原因で拗らせてしまう。そういった危険性を回避するためには、個人投資家同士の連帯と交流、そして開かれた相互批判が欠かせないのです。

以前、インデックス投資ブロガーの水瀬ケンイチさんが、バンガード社を訪問したレポートを書いていましたが、とくに興味深かったのが米国の個人投資家による集い「ボーグルヘッド・カンファレンス」についての報告でした。

米国バンガード訪問レポート(その4) 全米からインデックス投資家が集まるイベントに参加して考えたこと(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)

こういう個人投資家による良質な交流の場こそ日本に必要なのです。そして今、そうなる可能性を決めているのが「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」であったり、あるいは「インデックス投資ナイト」であったり、あるいは各地で開催されている「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」だったりします。投資ブロガーによるオフ会だって十分に意義があります。なぜなら、そこにこそ個人投資家の連帯と健全な相互批判が生まれる契機があるのですから。

だから私は、個人投資家同士の交流の場にできるだけ参加するようにしているのです。「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year」も、その大切な場です。授賞式に参加するのは今回が初めてですが、ぜひともいろいろな個人投資家さんと交流し、意見交換したいと思います。
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