2016年1月15日

eMAXISに米国、欧州、豪州REITインデックスファンドが登場



三菱UFJ国際投信の低コストインデックスファンドシリーズ、eMAXISに新たに米国、欧州、豪州のREITに投資するインデックスファンドが登場します。信託報酬はいずれも年0.6%(税抜)。設定日は1月29日です。まずはSBI証券と楽天証券で販売されるとのことです。

『eMAXIS 米国リートインデックス』『eMAXIS 欧州リートインデックス』『eMAXIS 豪州リートインデックス』募集・設定について(三菱UFJ国際投信)

日本ではアクティブファンドを中心に人気のあるREITですが、米国や欧州、豪州といった単独地域・国のREITに投資するインデックスファンドは意外と少ないです。最近、三菱UFJ国際投信はeMAXISでこういったニッチ商品を充実させる戦略が鮮明ですから、今回の新規設定もそのひとつといえるでしょう。

今回、三菱UFJ国際投信が新規設定するインデックスファンドは以下の3本です。

eMAXIS米国リートインデックス
対象指数:S&P米国REITインデックス(配当込み、円換算ベース)
信託報酬(税抜):年0.6%
eMAXIS欧州リートインデックス
対象指数:S&PヨーロッパREITインデックス(配当込み、円換算ベース)
信託報酬(税抜):年0.6%
eMAXIS豪州リートインデックス
対象指数:S&P/ASX200A-REITインデックス(配当込み、円換算ベース)
信託報酬(税抜):年0.6%


信託報酬はeMAXIS先進国リートインデックスと同じです。ただ、インデックス投資の最大の魅力は低コストで幅広い資産に分散投資できることですから、今回の3商品とも個人投資家のポートフォリオのコア商品とはなりにくいでしょう。好みのアセットロケーションを作るための微調整用ツールとしては非常に便利な商品になりそうです。また、単独地域・国のREITに投資する投資信託はアクティブファンドでけっこう人気がありますが、高コストな商品が多い。そういった商品を購入している人は、より低コストで米国や欧州、豪州のREITに投資できるこれら商品への乗り換えを検討してもいいかもしれません。

ニッチ路線だけでは限界があるのでは・・・


さて、ここからは個人的な感想です。最近ではニッセイアセットマネジメントの<購入・換金手数料なし>シリーズや三井住友アセットマネジメントの三井住友DCシリーズ、DIAMアセットマネジメントのたわらノーロードシリーズなど超低コストインデックスファンドが相次いで登場したことで、eMAXISは低コスト競争での存在感がすっかり薄くなってしましました。そこで、まずは商品ラインナップの拡充で対抗するという戦略なのかもしれません。それはそれでひとつの方法だと思うのですが、やはりニッチ路線だけでは限界があるような気がします。

例えば、ブラックロックのi-mizuhoシリーズもニッチで個性的なインデックスファンドをそろえたシリーズとして私は評価しているのですが、現実問題として純資産残高が伸びずに苦労しています。i-mizuhoの場合は設定当初に販売会社が限定されていたことや、運用期間が無期限でないといった問題もあって純資産総額が伸びなかった面もあるのですが、そういった問題が徐々に解決されても、やはり資金流入に限りがあります。結局、ニッチな路線というのは、あくまでニッチであって、メインストリームにはなりえないのでしょう(インデックスファンド自体がニッチではないかという指摘もありますが、それは措いておきます)。

やはりインデックスファンドのメインストリームは伝統4資産と呼ばれる国内株式、海外株式、国内債券、海外債券です。そして、インデックスファンドの最大の付加価値はコストの安さ。だから、三菱UFJ国際投信には、ぜひeMAXISで勝負して欲しい。伝統4資産の分野でも競合する運用会社に対抗できる商品力、すなわちコストの安さを追求して欲しいと思います。

また、ニッチ路線を進むとしても、投資対象が単独地域・国のREITでは、ややパワー不足でしょう。こういった分野に投資するファンドはアクティブファンドではたくさんあります。これに対抗することはできるでしょうか。私は難しいと思います。なぜなら、アクティブファンドの人気を支えているのは、商品力以上に販売会社の営業力だからです。だから、ニッチな商品を作るなら、それこそフロンティア株式や最少分散インデックスといった、より踏み込んだインデックスに投資するファンドを設定するぐらいの勢いが必要なのかもしれません。

その意味で、三菱UFJ国際投信にはインデックスファンドのメインストリームとニッチ路線、両方でのチャレンジを期待したいと思います。
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