三菱UFJ国際投信の低コストインデックスファンドシリーズ、eMAXISのひとつであるeMAXISバランス(8資産均等型)の純資産残高が150億円を突破しました。まだまだ投資信託としては小規模ですが、ここ数年の純資産残高の伸びには目を見張るものがあります。良質のバランスファンドのひとつとして私も積立投資している商品のひとつですが、最近の不安定な相場環境にもかかわらず、根強い人気が続いていることを裏付けたといえるでしょう。
eMAXISバランス(8資産均等型)の純資産残高は10月8日段階で150億9000万円となりました。1兆円を超えるファンドも存在する中では、まだまだ小粒の規模ですが、2011年の設定以来、安定して純資産が増加しているあたりに根強い人気をうかがわせます。バランス型インデックスファンドとしては、単独ファンドで純資産が1000億円を超えたセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを別格に、すでに純資産残高が200億円に迫っている三井住友トラスト・アセットマネジメントのSBI資産設計オープン(資産成長型 愛称:スゴ6)や、やはり先ごろ純資産残高が150億円を突破した世界経済インデックスファンドと並んで、いずれも安定した資金流入が続いています。バランス型ファンドの是非については様々な意見があるのですが、私個人としては配分が機械的に固定されたものならリバランスの手間・コストを削減できる点でメリットがあると考えており、とくにeMAXISバランス(8資産均等型)は単独アセットのファンドをバラで買うよりも信託報酬が安くなる点をとくに評価しています。
それにしてもeMAXISバランス(8資産均等型)のここ数年の純資産の伸びは目覚ましいものがあります。私が積立を開始したのは2013年でしたが、当時の純資産残高は15億円程度でした。それからわずか2年で純資産は10倍になったことになりますから、じわじわと人気が高まっていることを裏付けています。やはり8資産均等配分という分かりやすさが受けているのでしょう。アセットアロケーションの組み方として均等配分が正解なのかどうかは意見の分かれるところですが、少なくともどのアセットカテゴリーが成長するのか予想不可能だと割り切ったうえで、どのアセットカテゴリーが成長しても等しくリターンを享受しようという考え方は、国際分散投資の戦略として、ひとつの見識です。
そういったこともあり、私も非常に気に入っているファンドのひとつですので、引き続きポートフォリオのコア商品として積立を続けていこうと考えています。今後の成長に大いに期待しています。ただ、この商品は新興国への投資比率が比較的高めになりますので、新興国投資を好まない人にはお薦めできません。また、REITへの投資配分も多めになりますので、そんなにREITへの投資は必要ないという人にもお薦めできません。バランス型ファンドは、使い方によっては非常に便利な商品ですが、それぞれの投資配分が自分にとって満足いくものなのかをよく吟味したうえで購入することが大切になります。