サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2025年8月次運用報告書が出ていたので定例ウオッチです。7月の騰落率は+3.51%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+4.52%でした。純資産残高は8月29日段階で1807億円(前月は1761億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高9251億円(前月は9021億円)となりました。残念ながら8月も参考指数をアンダーパフォームしており、なかなか参考指数に対して勝てない状況が続いています。
8月は米国の利下げ観測や好調な企業決算を背景に日本株も好調に推移し、TOPIXも連日最高値を更新する展開となりました。出遅れ感のあった内需銘柄や素材銘柄にも循環物色の動きがあり、相場を下支えしています。このため「ひふみ投信」も順調に基準価額を挙げたのですが、残念ながら参考指数には大きく劣後しています。
この点に関して最高運用責任者の藤野英人さんは「。当ファンドでは、これまで関税による影響の不透明感が強かった外需シクリカル銘柄(景気敏感株)への投資を前月同様引き続き拡大させてきました。しかしながら、好調な日本株式市場に対して、当ファンドでは海外株を一部保有していたことでTOPIX(配当込み)に対して劣後しました」と説明しています。
これまで関税リスクを乗り越えながら成長できる企業などを探索し、ポートフォリオを組んできた「ひふみ投信」ですが、なかなか市場の流れに勝てない展開が続いています。このため、外需シクリカル銘柄への投資を増やしており、8月から総合商社への投資を増やしました。こうしたポートフォリオの組み換えが奏功するのか、見守りたいと思います。