2023年5月2日

4年ぶりにメーデーのデモに参加

 

5月1日はメーデーということで、組合休暇を取得してデモ行進に参加してきました。新型コロナウイルス禍もあって4年ぶりの参加です。今回は同業者の組合で組織する地域産別労組協議会でデモ後に懇親会も開き、久しぶりに対面での交流を深めることができました。

連合主催のメーデーデモは4月29日でしたが、私の所属する労働組合はもうひとつのナショナルセンターである全労連に加盟しているので、メーデーデモは本式の5月1日に実施しています。私は今年から単組の委員長をしているのですが、それ以外に同業者の組合で組織する地域産別労組協議会の代表幹事を10年以上続けているので、率先してメーデーに参加しています。

4年ぶりにデモとデモ後の懇親会に参加し、いろいろと情報交換をしましたが、私が働いている業界は斜陽産業なので、どの組合も経済的に厳しい状況が続いています。とくに現在は急激なインフレに賃上げが追い付かず、実質賃金が目に見えて低下しています。こういう時こそ、労働組合が頑張って、少しでも労働条件を改善するようにしなければなりません。

それと、いま世界的に労働分配率が低下しています。こうした状況に労働者が対抗する方法のひとつとして、私は株式投資によって資本から剰余価値を取り戻すことを主張しているのですが、やはりそれだけでは不十分なのです。なぜなら、労働者が株式投資によって得ることのできる収益というのは、剰余価値の一部にすぎないからです。資本が獲得した剰余価値のうち、一部は既に拡大再生産のために再投資されているのですから。

だから、やはり労働運動によって労働分配率を高めていくという労働者にとって正攻法の活動がめちゃくちゃ重要なのです。私はつねづね主張しているのですが、これからの労働者は、投資と労働運動という二正面作戦を戦うことが必要な時代になっているのです。

だからこそ、デモのような実際の運動が大切。労働組合にとって組織力こそが力の源泉ですから。なので、デモンストレーションを通じて資本に対して労組が組織力を見せつけるというのは、無視できない意義がある。ネットなどでグチグチと文句を言っているだけでは、なにも始まらないのです。

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