2022年5月15日

東証再編効果は不発―ひふみ投信の2022年4月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2022年4月次運用報告書が出ました。4月の騰落率は-4.01%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は-2.4%でした。純資産残高は4月28日段階で1372億円(前月は1424億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は6695億円(前月は6947億円)となりました。4月は大型株から小型株まで総崩れの様相でしたが、「ひふみ投信」も低調な成績に終わっています。

4月は米国の利上げ加速への懸念やウクライナ情勢への不安、さらに中国のロックダウン長期化による経済への悪影響など悪材料がそろい、世界的に株価は低調に推移しました。このため日本株もTOPIX(配当込み)が-2.4%、マザーズ指数に至っては-12.13%となるなど総崩れでした。

こうした中、「ひふみ投信」はポートフォリオの組み換えをある程度終えているとしています。ちょうど東証がプライム市場とスタンダード市場、グロース市場に再編される効果を期待し、プライム市場中心のポートフォリオとなっていました。しかし、この狙いは不発に終わりました。

ただ、東証の市場区分ルールは経過措置期間を経て厳格適用されることになりますから、今後は徐々に株価にも作用してくる可能性があります。とくに対応が遅れている中小企業でこの動きが徐々に出てくると「ひふみ投信」では見ていると感じました。そういった可能性のある銘柄を今のうちにどれだけ発掘し、ポートフォリオに組み込むことができるかが今後の運用を左右するのかもしれません。

なお、4月次レポートから佐々木靖人ファンドマネージャーが運用責任者としてコメントを執筆しています。まだまだ佐々木氏のカラーが鮮明になるには時間がかかりそうですが、焦らずに頑張って欲しいと思います。

【ご参考】
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