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2019年12月15日

ビル・ゲイツに4億ドル(約400億円)の婚約指輪を買わせようとするウォーレン・バフェット



なんとなくニュースサイトを見ていたら、思わず笑ってしまう記事を見つけました。あのウォーレン・バフェット、親友であるビル・ゲイツが婚約したことを知ると自分が所有するジュエリーショップに連れて行って、なんと4億ドル(約400億円)の婚約指輪を買わせようとしたそうです。

"投資の神様"ウォーレン・バフェット、婚約指輪に約400億円を使うよう親友ビル・ゲイツにアドバイスしていた(BUSINESS INSIDER JAPAN)

最初に記事を読んだときは意味が分からなかったのですが、これがいかにもバフェットらしいユーモアあふれる行動だったのです。

記事によるとバフェットは、1993年に親友のゲイツとその婚約者だったメリンダさんがネブラスカ州オマハを訪れた際に空港で待ち合わせをし、4年前に買収したジュエリーショップ「Borsheims」に2人を案内したそうです。そこでバフェットはゲイツに、自身が1951年に資産の6%を婚約指輪に使ったと明かした上で、ゲイツにも同じようにすべきだと語ったのだとか。その時にゲイツは既に大富豪でしたから、資産の6%となると4億ドルになるというわけです。

ちょっと聞いただけではバフェットの行動の意味が分からないのですが、これはバフェットの来歴をちょっと調べれば合点がいきます。バフェットがスーザン夫人と結婚したのは1951年。コロンビア大学のビジネススクールで修士号を取った翌年です。証券ブローカーをしていた父親の手伝いをしたり、ネブラスカ大学の夜間コースで講師をして生計を立てていました。ようするに現在のような大富豪となる以前です。そんなときに“資産の6%”の価値がある婚約指輪をスーザンさんに贈ったわけです。これはバフェットにとってプライベートでは自宅の次に高い買い物となるのですが、それでもさすがに4億ドルといった高額ではなかったでしょう。

ようするにこれはバフェット流のユーモアなのです。すでにゲイツは資産約62億ドルの富豪になっていましたが、やはり人生のパートナーへの“誠意を見せろ”と活を入れているわけ。ちなみにバフェット自身は資産の6%の婚約指輪を贈ったことを後に「これまでで一番成功した投資」と言っているあたりも、じつに憎いじゃないですか。

バフェットに4億ドルの婚約指輪を買わされそうになったゲイツですが、もちろん拒否します。これも倹約家・ゲイツ夫妻らしくて面白い。二人の間にどんなやり取りがあったのか分かりませんが、やはりバフェットとゲイツは馬が合うのでしょう。バフェットが伝えたかったことをゲイツは理解したに違いありません。

ちょっとした好話柄ですが、このあたりにバフェットもゲイツも世間からあまり嫌われない理由かもしれません。久しぶりに『スノーボール(改訂新版) ウォーレン・バフェット伝 』あたりを読み直してみたくなりました。

ちなみに私も婚約した際に妻に婚約指輪を贈りました。バフェットほどではないけれども、それでも資産の2%ぐらいの金額のものを贈ったのです。もしかしたら、婚約指輪にかけた費用の資産に占める割合だけならゲイツに勝っているかもしれません。

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