サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2019年11月次運用報告書が出たので定例ウオッチです。11月の騰落率は+3.0%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+1.9%でした。純資産残高は11月29日段階で1343億円(前月は1327億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7522億円(前月は7610億円)となりました。2カ月連続で参考指数をアウトパフォームしたことになります。とくに11月はTOPIX(配当込み)を大幅に上回る好成績です。ここにきて再び調子が上がってきたようです。
11月は10月に続いて堅調な相場から始まりました。米中貿易問題が好転するとの期待から世界的にリスクオンの傾向が強まったことが要因です。ただ、その後は上値が重い展開が続きます。やはり米中貿易問題が期待ほど進まず、香港問題も浮上して米中関係悪化への懸念も高まります。それでも最終的には10月を上回る株価水準で月末を迎えました。
こうした中、「ひふみ投信」は参考指数を大幅に上回るパフォーマンスをたたき出しました。ここにきて積極的にポートフォリオに組み入れていた半導体関連やハイテク銘柄が大きく成績に寄与しています。最高投資責任者の藤野英人さんは「5G投資が本化する来年に向けて在庫を積み増ししよ うとするハイテク企業が増えてきました。日本は株式市場における輸出ハイテク産業のウエイトが高いため、その見通しの好転と株価反転インパクトが強く、市場全体を押し上げました。流れは当分続くと考えています」と指摘しています。こう言われると受益者としても期待が高まる。ぜひこれまで我慢しながら構築してきたポートフォリオが火を噴くところを見てみたいものです。
さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介です。今回は富士通(6702)でした。言わずと知れた国内ITサービスの雄です。現在、スーパーコンピューター「京」の後継機である「富岳」の開発を進めており、2021年からの運用を計画しています。いまや古豪ともいえる銘柄ですが、クラウド、モバイル、AI、IoTといった新たな技術潮流の中で引き続き業績に期待が持てる企業というのが「ひふみ投信」の見立てです。
【ご参考】
ひふみ投信は、銀行や証券会社といった販売会社を通さない直販ファンドです。ネットから無料で口座を開設することができます。⇒ひふみ投信
ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」はSBI証券 、auカブコム証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券や地方銀行などで買うことができます。
また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券、auカブコム証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも良心的。iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン、松井証券確定拠出年金プラン
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