ネット証券を中心に手数料無料化の流れが加速度的に進んでいますが、今度は海外ETFの買付手数料でも無料化の動きが一気に出てきました。マネックス証券、SBI証券が海外ETFの買付手数料を無料化、もしくは実質無料化するサービスの拡大を発表しています。
米国ETFの買付手数料を実質無料に~米ドルの為替手数料(買付時)も引き続き無料~(マネックス証券)
SBI証券、各種手数料の無料化および引き下げの範囲拡大のお知らせ~インターネットコースにおいて、以下の追加施策を実施~(SBI証券)
いよいよ海外ETF投資も手数料無料時代に突入しました。
サービスの内容は買付手数料、売却手数料の両方が無料になったり、あるいは片手だけ無料、または手数料相当額のキャッシュバックなど様々ですので、それぞれ発表内容をよく見て吟味してください。ただ、各社とも対象ETFには主要銘柄がそろっていますから、個人投資家レベルで海外ETFに投資する場合、ほとんどの銘柄を実質手数料無料でカバーできるようになります。
これだけ手数料無料サービスが拡大するというのは、正直なところ驚きです。数年前までは考えられないレベルで個人投資家が資産形成に取り組むための環境整備が進められました。ほんとうに凄い時代になったものです。まだまだ他の金融機関も追随しそうな気配ですから、手数料無料化はネット証券を中心に大きな流れになりそうです。
もっとも、海外ETFへの投資は買付のための外貨調達や、分配金に対する二重課税を回避するために確定申告で外国税額控除の手続きが必要になるなどひと手間が必要になります。このためある程度自分で情報収集でき、そこそこの投資経験もある中級者向けの投資手法となります。
それにしても、これだけ手数料が無料化される流れが続くと、いよいよ証券会社など金融機関は何で収益を確保するのかということが問題となってきます。なぜなら、それが現在のサービスのサステイナビリティーにかかわってくるからにほかなりません。そして前回も書きましたが、やはり手数料を無料にしたからこそ実現できる収益モデルがあるはずです。
【ご参考】
SBI証券、マネックス証券はいずれもネットから無料で口座開設できます。⇒SBI証券
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