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2019年7月24日
ピクテからお詫びのメールが届きました―「iTrust世界株式」の月報に参考指数の記載が復活
先日、積立購入しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の月報から参考指数の騰落率の記載がなくなったことを批判する記事をアップしました。どういう考えなのかそのうち問い合わせるつもりだったのですが、それよりも先に関係者の方がブログの読んだとのことで、このほどピクテ投信投資顧問から丁寧な経緯説明とお詫びのメールをいただきました。私の指摘も受け入れていただき、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率の記載を復活させた訂正版の月報がアップされています。いろいろありましたが、受益者の声に即座に答えるピクテ投信投資顧問の姿勢は大いに評価できます。
ピクテ投信投資顧問の説明によると、「iTrust」シリーズの月報のフォーマット統一に際して月報作成担当チームが作業効率化のために参考指数の記載を省いてしまったそうです。マーケティング担当は参考指数が一般投資家にとって重要な情報だということを認識していたのですが、社内レビューの際に変更点を見落としていたそうです。社内のコミュニケーション・ミスが今回の事態の原因だとのことです。
このように経緯を説明いただいた上でメールには「受益者の皆さまに、受益者軽視との姿勢とも受け取れる行動をしてしまったことを大変深くお詫び申し上げます」と、お詫びの言葉も添えられていました。「iTrust世界株式」の受益者は私だけではありませんので、あえてブログで引用します。これは「iTrust世界株式」のすべての受益者に向けられた言葉ですから。
「iTrust世界株式」の月報も参考指数を記載した訂正版に差し替えられています。同時に「iTrust日本株式」と「iTrustインド株式」も、それぞれ参考指数であるTOPIX配当込み指数とMSCIIインド10/40株価指数(ネット配当込み、円換算)の騰落率の記載が復活しました(「iTrust」シリーズのその他のファンドは参考指数が不記載ですが、これは特殊なテーマ型ファンドのため妥当な参考指数がないということです)。こうした迅速な対応にも好感を持ちます。
ピクテ投信投資顧問と「iTrust」シリーズに関してはいろいろな批評がありますが、少なくとも受益者と真摯に対話する姿勢は大いに評価できると思います。じつは私がピクテ投信投資顧問とこうしたやり取りをしたのは今回で2度目です。というのも、私は「iTrust世界株式」を設定時から購入しているのですが、最初の月報にはやはり参考指数の騰落率が記載されていませんでした。そこでブログで不満を表明した上で、直接問い合わせもしました。その時も丁寧な返信があり、私の指摘通り次月の月報から参考指数が記載されるようになったのです。その際の経緯は、ブログでも紹介しています。
iTrust世界株式の月報は内容がまったく不十分だー参考指数のデータを記載しなさい
ピクテ投信投資顧問の誠実な姿勢が素晴らしいーiTrust世界株式への問い合わせに対する回答がありました
このことをピクテ投信投資顧問も覚えていて、今回のメールには「iTrust世界株式の月報に参考指数が記載されるきっかけとなったのも、2016年のiTrust世界株式の設定間もないときに、貴殿による貴重なご意見を頂いたことは承知しております。誠に勝手なお願いではございますが、今後とも貴重なご意見いただければ幸いです」と書かれていました。こうやって受益者の声に真摯に対応してもらえるからこそ、受益者はファンドを信じることができるのです。こうした誠実な姿勢をピクテ投信投資顧問が今後も持ち続けることこそ「iTrust」シリーズが成功するかどうかのカギを握るのではないでしょうか。
そんなわけで私のピクテ投信投資顧問と「iTrust世界株式」に対する不信感は解消されました。積立購入を止めようかと思っていたのですが、今後も継続することにします。もちろん、ブログでの運用レビューも続けることにします。こうした受益者の信頼を裏切らないように、ピクテ投信投資顧問には今後も真摯に、誠実に受益者に向き合って欲しいと思います。それは“儲かる、儲からない”以上に、アクティブファンドにとって重要なことだと思うからです。
月報に参考指数の記載が復活したので、最後に定例レビューを書いておきます。「iTrust世界株式」の2019年6月の騰落率は+4.31%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+3.47%でした。6月は参考指数を大きくアウトパフォームしています。設定初年度こそ参考指数を大きくアンダーパフォームした「iTrust世界株式」ですが、第2期、第3期と連続して参考指数を上回る成績となり、第4期も好調な運用が続いています。ついに過去3年間の騰落率でも参考指数を上回りました。ぜひ今後も参考指数に対して堂々と運用を続けて欲しいと受益者の1人として期待しています。
【ご参考】
ピクテ投信投資顧問の「iTrust」シリーズはネット証券を含む販売会社で購入できるほか、「iTrust世界株式」と「iTrust日本株式」は楽天証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)プランにもラインアップされています。⇒楽天証券確定拠出年金プラン
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