SBI証券で運用している個人型確定拠出年金(iDeCo)の7月の買付(6月拠出分)が約定しました。ここにきてやや相場付きが悪くなっていますが、そうした時こそしっかりと拠出しておくことがiDeCoのような積立投資では重要になります。iDeCoの認知度もかなり高まってきたことで加入者も増加が続き、ついに200万人を超えたそうです。
iDeCoの5月の新規加入者は4.0万人、加入者総数が200万人を突破(モーニングスター)
SBI証券のiDeCoオリジナルプランで買付けたファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。いつも通りのポートフォリオとなっています。
【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoオリジナルプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.189%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.1095%程度)
「EXE-iグローバル中小型株式ファンド」(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.075%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.14%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.34%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.27%以内)
「あおぞらDC定期」
累積損益率は7月19日段階で+37.3%となりました。前月から収益率は若干低下しましたが、それでも評価額としては過去最高レベルを維持しています。やはり昨年からの相場の好調で保有額が順調に積み上がっているということです。
相場の好調もあってかiDeCoの加入者も順調に増加しているわけですが、モーニングスターの記事を見て面白いと思ったのは、新規加入者の内訳です。全体では前年同期比86.5%増、第1号加入者の新規加入は同133.8%増、第2号加入者が同77.5%増、第3号加入者が126.9%増となりました。とくに第2号加入者の内、企業年金なしの新規加入者が同90.7%増と、企業年金ありの同66.6%増や公務員の同53.1%増と比べて伸び率が大きいことが注目です。企業年金なしの第2号加入者は、第1号加入者と並んで自助努力が強く求められる層だからです。
このブログでも再三指摘してきましたが、iDeCoは本来、国民年金しかない第1号加入者や企業年金のない第2号加入者のために設けられた制度です。これら加入者は企業年金のある第2号加入者と比べて、どうしても老後の年金受給額が少なくなってしまいます。おまけに企業年金のない企業は中小企業がほとんどですから、退職金だって少ないでしょう。自営業者である第1号加入者なら、そもそも退職金自体がありません。
このため同じ年金受給者といっても、現役時代の働き方や境遇によって老後資金に大きな格差が生じてしまうのです。この格差を是正するために用意されているのがiDeCoという制度です。だからこそ、第1号加入者と企業年金のない第2号加入者こそ、iDeCoに加入するべき人となります。そういった人の加入が増加しているというのは、iDeCoの趣旨からいって好ましいことでしょう。
ちなみに私自身も零細企業で働くサラリーマンですから、企業年金の第2号加入者となります。やはり退職金は少なく、現役時代の給料が安いので厚生年金の受給額も少なくなりがち。おまけに氷河期世代なのでフリータ時代が長く、就職するのが遅かった。当然、厚生年金の加入期間も短くなるので、一段と給付額が少なくなってしまいます。この格差を埋めるためにどうすればいいのか。その一つの答えがiDeCoでした。
たぶん、私のように感じている人が少しづつ増えているのでしょう。それが最近のiDeCo加入者動向から読み取れます。まさに、iDeCoに加入するべき人が加入しているということです。それはiDeCoという制度の成り立ちから考えても、あるべき姿だと言えるでしょう。
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【ご参考】
iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン 、マネックス証券確定拠出年金プラン 、松井証券確定拠出年金プラン 、イオン銀行確定拠出年金プラン
iDeCoは公的年金を補完する制度ですから、これを活用する前提として日本の公的年金制度について勉強することを強くお勧めします。この点に関しては、権丈善一先生の『ちょっと気になる社会保障』が最良にして必読の入門書です。このほど、三訂版『ちょっと気になる社会保障 V3』が刊行されました。また、iDeCoも含めて現在の公的年金制度を徹底的に利用するための戦略書として田村正之さんの『人生100年時代の年金戦略』が非常に網羅的にまとめられていてお勧めです。家計管理から貯蓄・投資、公的年金やiDeCo・つみたてNISA活用までトータルに解説している竹川美奈子さんの『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』も老後資金について“自分ごと”として考えるための方法論を丁寧かつ詳細に論じた優れた入門書です。
iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』大江加代さんの『図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書』を挙げておきます。
iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン
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iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』大江加代さんの『図解 知識ゼロからはじめるiDeCo(個人型確定拠出年金)の入門書』を挙げておきます。
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