サテライトポートフォリオで少しだけ積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2020年8月次運用報告が出ていたので定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の8月の騰落率は+6.18%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+7.56%でした。8月は非常に好調な相場でしたが、残念ながら参考指数についていくことができませんでした。それにしても好調な相場が続いています。この調子なら、本当に“コロナ・ショック”後のV字回復が視野に入ってきました。とくにピクテが先行き良好とみているのが新興国です。
8月は新型コロナウイルスに対するワクチン開発への期待や米国の追加経済対策への思惑などから非常に強い相場となりました。業種別では、情報技術、一般消費財・サービス、資本財・サービスなどが大きく上昇し、公益、エネルギーは下落、ヘルスケアは小幅な上昇となりました。このためいよいよ“コロナ・ショック”前の株価水準へと近づいてきたことで、V字回復が視野に入っています。
こうした状況に対して「iTrust」シリーズの受益者に配信される機関投資家向けレポート「Barometer」9月号は「V字型の景気回復が実現する可能性が一段と増しているように思われる」と指摘しています。ただ一方で、金融市場を下支えしてきた米国の流動性供給はペースダウンする可能性があり、その意味では依然として不透明感が強いとも指摘します。やはり、しばらくはニュートラルなポジションで様子を見るとというのは筋でしょう。
こうした中、とくに先行きが良好なのが新興国だとか。中国は4~6月のGDP成長率が既にプラス成長を回復しました。新興国の輸出セクターも事前予想を上回る回復力を見せています。ドル安基調となったことで新興国通貨がしっかりしていることも、ドル建て債務の利払い軽減につながっているようです。私のように新興国への投資が好きな者にとっては、なんとも心強い分析です。ぜひ頑張って欲しいものです。
【ご参考】
ピクテ投信投資顧問の「iTrust」シリーズはネット証券を含む販売会社で購入できるほか、「iTrust世界株式」と「iTrust日本株式」は楽天証券やカブドットコム証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)プランにもラインアップされています。⇒楽天証券確定拠出年金プラン
【スポンサードリンク・関連コンテンツ】