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2019年8月31日

アクティブファンドは足で稼ぐ―レオス・キャピタルワークスがニューヨークに調査拠点開設



「ひふみ投信」「ひふみプラス」「ひふみ年金」を運用しているレオス・キャピタルワークスがこのほどニューヨークに調査拠点を開設しました。

米ニューヨークに調査拠点開設のお知らせ(レオス・キャピタルワークス)

ここ数年、海外株式の組み入れを増やしているので調査拠点を置くというのも自然な流れでしょう。なぜなら、やはりアクティブファンドというのは“足で稼ぐ”ことが重要だと思えるからです。

ひふみ投信マザーファンドはここ数年、米国を中心とした海外株式への投資を拡大しています。ニュースリリースにあるようにマザーファンドの純資産総額が7月末時点で7528億円あり、そのうち11.7%(880億円)を海外株式に投資しています。これだけの資金を投資する以上は、やはり現地に拠点を置いて、腰を据えて調査する必要があります。

もともと「ひふみ投信」は、足で稼いだ情報で成長企業を発掘することで成功してきました。しかし、海外株式に関してはまだまだそういった“無名で地味だけれども成長が期待できる企業”の発掘が十分ではないように感じます。それは“足で稼ぐ”ことが不十分だからでしょう。“足で稼ぐ”というのは、実際に企業を訪問し、経営者に合うことで資料や数字だけでは分からない強みやリスクを嗅ぎ分けることです。ですから、今回のNY調査拠点の開設で米国でもひふみ投信らしい調査ができるようになることを期待したいと思います。また、米国のほか、欧州やアジアにも拠点を広げるとのことです。

海外調査拠点の充実を進めることで、今後は人材の育成にも力が入ることでしょう。以前、懇親会かなにかでレオスの最高運用責任者である藤野英人社長と海外株式への投資について意見交換したことがあるのですが、藤野さんは成功のポイントに「自分の分身として海外で企業を回って有望投資先を発掘できる人材をどれだけ作ることができるか」を挙げていました。この点でも今回のNY調査拠点の開設は第一歩となりそうです。受益者の1人としてぜひ頑張って欲しいと思います。

【ご参考】
ひふみ投信は、銀行や証券会社といった販売会社を通さない直販ファンドです。ネットから無料で口座を開設することができます。⇒ひふみ投信

ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」はSBI証券 、カブドットコム証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券や地方銀行などで買うことができます。

また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも素晴らしく、iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン



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