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2024年8月6日

今年から積立投資を始めて、いきなり大暴落に見舞われた人はラッキーだね

 

8月5日は日経平均株価が4400円を超える大暴落となり、1987年に米国で起きた“ブラック・マンデー”を超える過去最大の下げ幅を記録しました。チャートを見ると、完全にナイアガラ状態。海外市場も軒並み値を下げており、まさに世界同時株安の様相を呈しています。今後、すぐに自律反発するのか、あるいは中長期にわたって低迷相場が続くのか、非常に先行きが不透明となりました。ただ、こうした低迷相場は、積立投資にとっては好機でもあります。それどころか、株価が低迷する時期がないと、積立投資家は儲からないのです。その意味で、今年から積立投資を始めた人はラッキーなのかもしれません。

今回の下落で年初からのリターンは全て吹き飛んだことになります。新NISAのスタートをきっかけに今年から積立投資を始めた人は、いきなり含み損が大きくなってびっくりしていることでしょう。しかし、じつはこうやって含み損の状態を経ることが積立投資にとっては非常に重要なのです。

そもそも積立投資というのは、株価が低迷しているときにたくさんの口数を購入することで、株価が回復したときに大きな利益が出ることを狙った投資手法です。言い換えると、積立投資というのは、投資している間にある程度は下落相場続かないと儲からない投資手法といえます。この点に関しては、これまで何度もこのブログで紹介してきました。
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だから、下げ相場というのはじつは積立投資を始めには絶好の好機なのです。株価が低迷している間に、どれだけ投資を継続できるかによって将来のリターンが大きく変わってくる。ここに積立投資という手法の妙味があるわけです。実際、はやくから積立投資を実践し、現在は大きな資産を築いている人は、ほぼ全員が長期に渡って含み損状態が続いたにもかかわらず積立を継続した人たちです。結局、株式投資というのは“安い時に買う”のが基本だからです。

こうしたことを考えると、今年から積立投資を始め、いきなり大暴落に見舞われた人はラッキーでしょう。これからしばらく株価が低迷しても、その間に安値でたっぷりと買付けることができるのですから。そして株価が回復した時、素晴らしいリターンをもたらしてくれることでしょう。

ところで、こうしたことを書くと必ず「もし、下落相場がずっと続き、回復しなかったらどうするのだ」と言う人がいます。しかし、そういった問いは、それ自体が無意味です。なぜなら、仮に今後何十年も株価が下落し続けることになれば、それはほとんど経済破綻していることになり、すべての国民生活が大打撃を受けているでしょう。そうなれば、投資している人も、していない人も同じように困窮するはずです。この点に関して、かの本多静六博士が『私の財産告白 』の中で次のように指摘しています。
天下の大変動にあっては、いかなる財閥、個人も耐え得るものではない。古往今来、天下滄桑の変の前には、天才者も凡人も、大事業家も小貯蓄家も、共に蒙るべき打撃に、大小軽重の差はなかったようである。
こういったある種の割り切りが積立投資を含めたすべての投資には不可欠なのです。




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