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2024年8月24日

年金運用の道程は長い―2024年8月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績

 
SBI証券のオリジナルプランで拠出している個人型確定拠出年金(iDeCo)の8月買付(2024年7月拠出分)の定例報告です。8月は月初に株価の大暴落があり、iDeCo資産の評価額もかなり減りました。ただ、とくに焦る必要はありません。なにしろiDeCoのような年金運用の道程は長いのですから。

SBI証券のiDeCoオリジナルプランで買付けたファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。いつも通りのポートフォリオとなっています。

【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoオリジナルプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.09889%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.096%+投資対象ETF信託報酬0.0705%程度)
「EXE-i全世界中小型株式ファンド」(0.18%+投資対象ETF信託報酬0.054%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.14%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.34%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.27%以内)
「あおぞらDC定期」

8月は日銀による金融政策の変更などをきっかけに株価は大暴落となりました。このためiDeCoの評価額もかなり減ったのですが、その後は株価も戻しており、それに合わせて評価額も回復傾向です。8月22日段階で累積損益率は67.6%となっています。

ただ、いまの段階で大暴落に直面しても、とくに焦る必要はありません。なにしろiDeCoは原則として60歳まで引き出しができません。私の場合、まだ10年以上運用期間が続きます。なので、いまの段階では暴落があって安く買い付ることができることの方が意味があるのです。

もっとも、運用期間の終盤に差し掛かって大暴落にぶつかるのは困る。ですからiDeCoのように運用期間に限りがあるものは、終盤にはリスクを下げていく必要があります。私も50代後半になれば、徐々に株式の比率を減らし、定期預金のウエートを高めていく計画です。それまでは、相場の変動に一喜一憂するのではなく、鷹揚に構えることが大切です。そして、これはiDeCoに限らず積立投資全般に当てはまることでしょう。なので、引き続き淡々と運用を続けていこうと思います。

【ご参考】PR
iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン楽天証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン

iDeCoは公的年金を補完する制度ですから、これを活用する前提として日本の公的年金制度について勉強することを強くお勧めします。この点に関しては、権丈善一先生の『ちょっと気になる社会保障』が最良にして必読の入門書です。このほど、三訂版『ちょっと気になる社会保障 V3』が刊行されました。また、iDeCoも含めて現在の公的年金制度を徹底的に利用するための戦略書として田村正之さんの『人生100年時代の年金戦略』が非常に網羅的にまとめられていてお勧めです。家計管理から貯蓄・投資、公的年金やiDeCo・つみたてNISA活用までトータルに解説している竹川美奈子さんの『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』も老後資金について“自分ごと”として考えるための方法論を丁寧かつ詳細に論じた優れた入門書です。

iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』などが優れた解説書ですが、最新の制度改正にも対応した入門書として竹川美奈子さんの『[改訂新版]一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』と大江加代さんの『最強の老後資産づくり iDeCoのトリセツ 2022年施行 法改正完全対応版』を挙げておきます。




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