7月の積立投資の定例報告です。7月は前半の好調な相場に支えられ、保有金融資産の評価額は過去最高を更新していたのですが、後半からの円高と株価下落の影響を大きく受けました。じつは今月、はじめて保有金融資産の評価額が5000万円を超えて、いわゆる“準富裕層”になったのですが、わずか数週間で陥落してしまいました。
7月に購入したのはいつも通り以下のファンドです。
【NISA口座】
「〈購入・換金手数料なし〉ニッセイ外国株式インデックスファンド」
(信託報酬:税抜0.0899% 信託財産留保額:なし)
【特定口座】
「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックス」
(信託報酬:税抜0.27% 信託財産留保額:なし)
「ひふみ投信」
(信託報酬:税抜0.98% 信託財産留保額:なし)
このうち、「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックス」はVポイントを使っての少額購入。以前からやっている「クレカのポイントで世界の不動産に投資する」という夢のある企画です。また、「ひふみ投信」は3カ月に1回のペースで購入しており、7月は購入月に当たります。
さて、7月は前半の円安と株価上昇で保有金融資産の評価額が初めて5000万円を超えました。野村総研の区分によると、預貯金、株式、債券、投資信託、一時払い生命保険や年金保険など世帯として保有する金融資産の合計額から負債を差し引いた「純金融資産保有額」が5000万円以上1億円未満となる世帯を「準富裕層」と位置付けています(ちなみに5億円以上が超富裕層、1億円以上5億円未満が富裕層、3000万円以上5000万円未満がアッパーマス層、そして3000万円未満がマス層)。2023年のデータによると準富裕層は325.4万世帯と推計しています。
「ついに準富裕層の仲間入りだ!」と密かに喜んでいたのですが、最近の円安と株価下落で見る見るうちに評価額が下がっていき、あっという間に5000万円を割り込んで富裕層から転落してしましました。全体に占めるリスク資産の割合が増えてくると変動額も大きくなるので、こういうことが頻繁に起こるのです。まあ、今後も気長に投資を続けていきたいと思います。
それにしても、投資している資産額がある程度の額になってくると、それこそ複利効果というか、加速度的に資産が増えることを実感します。保有金融資産が3000万円を超えてアッパーマス層入りしたのが2020年12月でしたが、それから4年弱で今度は準富裕層入りが視野に入ってくるわけです。たとえ少額からでも長期に渡ってコツコツと積立投資している威力は、凄まじいものがります。
同時に、現在の日本人が置かれている厳しい現実も改めて実感します。現在、日本もインフレ社会に突入し、資産の実質価値は大きく下落しています。それによって日本人の多くが実質賃金の低下に見舞われ、購買力が毀損されているわけですが、その一方で投資している人は順調に資産を増やしており、それによって購買力の低下を補えています。つまり、投資している人としていない人との格差がますます広がっていということです。恐ろしい時代になったと思います。こうなってくると、もはや資産形成・運用というものは、庶民にとって“儲けたい”といった浮ついた考えでやるものではなく、一種の生活防衛策だということを改めて思い知ったのでした。
【関連記事】
【スポンサードリンク・関連コンテンツ】