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2024年5月12日

デッキシューズの定番といえばスペリートップサイダー

 

だんだんと温かくなってきて、夏が近づいてきました。私の勤務先では既にクールビズが始まり、通勤スタイルもどんどん軽装になっていきます。そんな時に困るのが靴。さすがにドレスシューズでは足元の印象が重すぎてバランスが悪い。でも普通のスニーカーだとカジュアルすぎるし、意外と暑い。そこで活躍するのがレザーのデッキシューズです。先日、デッキシューズの定番、スペリートップサイダーを購入しました。

私はクールビスに入っても5月いっぱいはジャケットにタイドアップしたスタイルで通しているのですが、さすがに7月や8月の酷暑ではそれも無理。ジャケット無しでリネンのシャツの袖をロールアップしたり、やはりリネンの半袖シャツで通勤するようになります。そんな時に困るのが靴です。ジャケパンスタイルならコインローファーやタッセルローファーでちょうどいいのですが、ジャケット無しで、しかもリネン使いなどカジュアルテーストなシャツだと、コインローファーやタッセルローファーでも足元の印象が重たくなる。

そこで活躍するのがデッキシューズです。先日、たまたまABCマートのオンラインショップをのぞいたら、スペリートップサイダーが大幅値引きで売られていました。スペリートップサイダーといえばデッキシューズの定番。これはチャンスと思い、購入しました。購入したのは定番のオーセンティックオリジナル(A/O)2EYE。しかも上級ラインのゴールドカップです。プロパー価格1万5000円のものが、なんと5000円台でした。

デッキシューズというのは、その名の通り本来は船の甲板(デッキ)上で使用するものです。濡れたデッキ上でも滑らないようにスペリートップサイダーが開発したのが底面に細かな切れ込みが入った独自の「スペリーソール」であり、これを搭載したシューズが1935年に登場しました。これがいまデッキシューズと呼ばれるものの原型です。現在、デッキシューズはいろいろなメーカーが出していますが、やはりデッキシューズの元祖といえばスペリートップサイダーなのです。第二次大戦中には米国海軍に正式採用されていたことでも有名です。

実際に履いてみると、さすがの履き心地。アッパーは非常に柔らかなグローブレザーが使われており、モカシン製法のため足が包み込まれているような感覚です。しかも、今回購入したゴールドカップはライニングがクロスではなくラムスキンのフルレザー。これが履き心地を一段と高めています。デッキシューズは水に濡れる船上で履くものですから、素足で履くの本式です。ライニングがフルレザーとなることで、素足履きでも非常に履き心地が良い。また、クロスのライニングと比べて雑菌が繁殖しにくいので衛生的でもあります(それでも定期的に抗カビ剤入りのレザークリーナーでライニングをクリーニングする必要はありますが)。

最近の日本の夏は、東南アジアよりも暑いくらいですから、服装もそれに合わせて可能な限り軽装にするのが合理的です。ですから、デッキシューズのような“軽い”靴を活用したスタイリングがますます活躍するでしょう。今年の夏は、スペリートップサイダーのデッキシューズを素足で履いて、軽快に過ごしたいと思います。




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