カルミナは、スペインの名門革靴メーカーであるヤンコのオーナーが1997年に「最高級の革靴を作る」を理念に掲げて立ち上げた新進ブランドです(ちなみにブランド名は創業者の奥さんの名前だそうです)。2000年代に入って日本でも高級革靴ファンの間でもジワジワと人気が高まりました。ヤンコが質実剛健でオーソドックスなデザインと仕様が特徴なのに対して、カルミナはもっと“攻めた”デザインや仕様に特徴があります。
妻が手に入れたカルミナの靴は、彼女の母親が数年前に購入したものです。あまり履く機会がなかったため、譲られたそうです。メリージェーンパンプスとクォーターブローグのレースアップシューズを融合させたようなユニークなもので、カルミナお得意のデザインです。こういうちょっと男性的なデザインの婦人靴は、なかなか格好が良い。スカートよりもパンツスタイルに合うと思います。
磨いてみた感想ですが、やはり革質が素晴らしい。これまであまり手入れされていなかったため、当初はちょっと油分が抜けて革がカサついていたのですが、デリケートクリームを入れるとすぐにモチモチになりました。さらに黒の乳化性クリームを塗って磨き上げると、極めてきめ細かい革が深みのある輝きを放ちます。しかも非常に柔らかく、履き心地もよさそう。カルミナは革質の良さに定評があるのですが、実際に磨いてみてそれを実感しました。
ただ、レザーソールなのでヒール靴をあまり履かない妻にはちょっと危険でしょう。そこでハーフラバーを張ることにしました。近々、行きつけのビスポーク&リペアショップであるBontáに持って行って張ってもらう予定です。
これを機会に妻も革靴の魅力に目覚めてくれたらと思わずにはいられません。そうすれば、もうこそこそと妻の眼を盗んで革靴を買わなくても済みますから。そう考えると、妻のカルミナを磨く手にも力が入るのでした。
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