サテライトポートフォリオで少しだけ積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2022年7月次運用報告書の定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の7月の騰落率は+2.79%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+3.74%でした。ここにきて相場もやや戻し気味となり、基準価額も上昇しています。ただ、7月は参考指数に及びませんでした。ピクテは依然として株式市場の先行きに対して厳しい見方を続けており、とくに欧米企業は一段の業績悪化に見舞われる可能性がありそうです。そうした中、日本株の先行きに対してはかなり強気の見通しを示しているのが興味深いです。
7月は米国の利上げのペース加速がやや一服するとの期待や市場予想を上回る企業決算、良好な雇用統計、エネルギー供給不安の若干の緩和期待などが材料となり、株式市場は上昇して推移しました。業種別でもすべての業種が上昇し、とくに、一般消費財・サービス、情報技術、資本財・サービスなどの銘柄が上げを牽引しています。
ただ、今後の見通しに対してピクテは依然として厳しい見方をしています。「iTrust」シリーズの受益者に配信される機関投資家向けレポート「Barometer」8月号によると、景気後退リスクがまだ十分に市場に織り込まれていないと見ているからです。
米国は、引き続きインフレ高進と金利引き上げによる影響が大きく、企業業績も一段の悪化に見舞われる可能性があるとか。また、欧州は米国以上に状況が厳しく、域内のエネルギー価格が上昇する一方に。このためピクテは米国株とEU株はアンダーウエート推奨を継続しました。
これに対して先行きが明るいのが日本株だとか。「日本経済は先進国の中でも比較的安定した成長が見込まれ、ピクテのモデルも高い評価を付与しています。インフレ高進のリスクが相対的に低いことも注目されます。また、円安が日本企業の強い追い風となって、コンセンサス予想を実現できるとみています」と指摘しています。
日本でも物価高が話題になっていますが、海外から見れば日本程度の物価上昇などはインフレのうちに入らないということでしょう。また、円安も企業業績の面ではメリットが多く、株式市場には好材料になるわけです。こういう海外からの視点を知っておくというのは、それが妥当かどうかは別にして、やはり大切なことだと思います。そして、日本人としては、やはり期待したいところです。
【ご参考】
ピクテ投信投資顧問の「iTrust」シリーズはネット証券を含む販売会社で購入できるほか、「iTrust世界株式」と「iTrust日本株式」は楽天証券やカブドットコム証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)プランにもラインアップされています。⇒楽天証券確定拠出年金プラン 、auカブコム証券確定拠出年金プラン
ピクテ投信投資顧問の「iTrust」シリーズはネット証券を含む販売会社で購入できるほか、「iTrust世界株式」と「iTrust日本株式」は楽天証券やカブドットコム証券のiDeCo(個人型確定拠出年金)プランにもラインアップされています。⇒楽天証券確定拠出年金プラン
【スポンサードリンク・関連コンテンツ】