サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2022年2月次運用報告書が出ました。2月の騰落率は-0.94%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は-0.43%でした。純資産残高は2月28日段階で1357億円(前月は1361億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は6572億円(前月は6545億円)となりました。2月も参考指数から若干アンダーパフォームしましたが、大負けした1月からはかなり差を詰めています。ここにきてポートフォリオの中身も一新されました。ロシアによるウクライナ侵攻など不安定な要素もありますが、反転攻勢に向けた陣立てが整いつつあると言えそうです。
2月は序盤こそ米国のFRB(連邦準備制度理事会)による利上げ加速観測が後退したことや堅調な企業業績を背景に株式市場の上げ基調にありましたが、月後半に入るとロシアによるウクライナ侵攻への懸念と、実際に侵攻が実行されたことで株式市場も一気にリスクオフの流れとなっています。ただ、ロシア・ウクライナ戦争によって急激な利上げの可能性は後退したとの見方も強まり、それが相場を下支えしている面もあります。
こうした中、「ひふみ投信」は大胆なポートフォリオの組み換えを断行したようです。2月末段階での組み入れ上位銘柄は、1位がトヨタ自動車となり、オリエンタルランド、ソニーグループ、東京海上ホールディングス、三菱UFJフィナンシャル・ホールディングス、マイクロソフト、東京エレクトロン、INPEX、三井住友フィナンシャルグループ、信越化学工業と続きます。すべて大型株となり、自動車、ハイテク、金融、エネルギーを中心とした陣立てです。
今後の焦点は、エネルギー価格の上昇などに起因するコストプッシュインフレに対して、各国中央銀行がどれだけの金融引き締めで対応できるのかになりそうです。これに対して「ひふみ投信」の最高運用責任者である藤野英人さんは「当面の間は現状のポートフォリオの体制で相場に立ち向かえるでしょう」と自信をのぞかせているので、ぜひ期待したいと思います。
【ご参考】
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