サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2021年4月次運用報告書が出ました。4月の騰落率は-1.73%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は-2.84%でした。純資産残高は4月30日段階で1456億円(前月は1474億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は6760億円(前月は6746億円)となりました。米国の長期金利上昇や日本を含むアジア地域での新型コロナウイル感染拡大などの悪材料で厳しい相場環境の中で、なんとか参考指数をアウトパフォームしています。こうした下落局面で損失を抑えることが長期運用では極めて大切になります。新型コロナ禍に関しては欧米を中心にワクチン接種が進みつつあります。日本はやや遅れ気味ですが、今後の投資戦略はワクチン接種の動向に左右されることになりそうです。
4月の株式相場は月初こそ米国経済の好調を受けてこじっかりとした様子で推移しました。ただ、アジア地域で新型コロナウイルス感染が拡大し、日本でも緊急事態宣言が再発令されるなど悪材料が多く、日本株は大きく下げることになります。期初のため機関投資家が利益確定売りを入れやすいタイミングだったことも影響したかもしれません。
こうした中、今後の運用戦略はワクチン接種の動向次第ということになるそうです。ワクチン接種が進んでいる欧米では徐々にですが経済正常化への動きが目立っています。このため日本企業でも輸出中心の銘柄はいち早く恩恵を受けることができそう。一方、内需株はどうしても回復が遅れます。「ひふみ投信」の最高運用責任者である藤野英人さんは次のように指摘しています。
世界の景気回復のトレンドがみえつつある中で、日本の輸出関連企業はさらに回復をしていく見通しです。ポートフォリオ戦略としては、外国株の比率を高めに設定し(15%程度まで)、一方で外需株比率を上げていくことが必要そうです。日本においては残念ながらコロナ対策については現状のところ思わしくないので、ワクチン接種率が上昇をしていくことを見定めながら、日本の内需株比率を上昇させていこうと考えていますが、それは当分先になる見通しです。
GW明けから日本でもワクチン接種が加速してきましたから、このあたりを見極めながらの運用となりそうです。まさにワクチン接種が投資戦略を左右する状況となってきました。
【ご参考】
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