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2020年1月21日

「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」が信託報酬を引き下げ―パイオニアへの評価は別格



「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」表彰式の場で衝撃的に発表されたそうですが、宣言通りにニッセイアセットマネジメントが超低コスト先進国株式インデックスファンド「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」の信託報酬を2月21日付で引き下げます。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの 信託報酬率引下げについて(ニッセイアセットマネジメント)

引き下げ後の信託報酬は年0.093%(税抜)となり、先進国株式インデックスファンドとしてカテゴリー最安値を更新します。今回で信託報酬の引き下げは6回目となり、ほとんどのケースでカテゴリー最安値を“更新”していることは特筆に値します。これは、どれだけ評価してもし過ぎることはないと思う。なぜなら、パイオニアへの評価というのは単純な比較を超えた“別格”だからです。

これまで6回にわたって信託報酬を引き下げてきた「<購入・換金手数料なし>」シリーズですが、その最大の特徴は、純資産残高の増加に合わせて既存ファンドの信託報酬を“能動的”に引き下げ、そしてカテゴリー最安値を“更新”し続けてきたことでしょう。これは競合ファンドに追随しての信託報酬引き下げや、あるいはカテゴリー最安値に“横並び”となるコスト水準を設定することとは意義が根本的に異なります。なぜなら、そこにはファンドとしての「能動性」すなわち「主体性」があり、コスト水準の新地平を拓いてきたパイオニア(開拓者)としての功績があるからです。

パイオニアとしての功績には、物事を評価する上で特別な意義があるのではないでしょうか。少し大げさな例ですが、米国MLBにおいて最高の黒人選手は誰かと問われれば、人によって答えは様々。しかし、最も偉大な黒人選手となれば、やはりジャッキー・ロビンソンになります(だから彼の背番号42はMLB全球団共通の永久欠番になっている)。あるいはMLBで活躍する日本人選手がどれだけ増加しても、やはり野茂英雄に対する米国における尊敬は大きなものがあります。なぜなら、パイオニアだからです。パイオニアというのは物事の評価において、単純な比較を超えた別格の存在なのです。

ここ数年、インデックスファンドの低コスト競争は一段と激しさを増しています。それによって個人投資家を取り巻く環境が劇的に改善されています。そうした動きをリードしてきたのが「<購入・換金手数料なし>」シリーズでしょう。今回の信託報酬引き下げとカテゴリー最安値更新によって、やはりパイオニアとしての存在感はまだまだ大きなものがあると感じました。今後も最も注視すべきインデックスファンドシリーズであることは間違いないでしょう。



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