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2019年8月23日
「ひふみ投信」への信頼感は健在―「集まろう!話そう!みんなでひふみナイト@大阪(ひふみの懇親会)」に参加
「ひふみ投信」が8月22日に大阪で開いた受益者対象の懇親会に参加しました。久しぶりに藤野英人さん話を直接じっくり聞く機会となったのですが、あいかわらず面白かったです。受益者仲間の皆さんともいろいろお話ができ、非常に楽しい時間を過ごせました。なにより良かったのが、最近の不安定な市場環境にもかかわらず、ほとんどの受益者が落ち着いて「ひふみ投信」の保有を続けていることが感じられたこと。あいかわらず受益者の「ひふみ投信」への信頼感は健在だと実感しました。
今回の懇親会は定員80人の小規模なもので、運よく抽選に当たって参加できました。もしかしたら知っている人がいるのかと思ったのですが、さすがにそれはなかった。ただ、初対面でも同じファンドを保有しているという仲間意識からか、自然と会話が始まります。投資についてカジュアルに話せる場に飢えているというのは、こういったイベント参加者共通の傾向なのです。
イベントが始まるとレオス・キャピタルワークスの皆さんが順番に挨拶してくれたのですが、藤野英人社長の姿はなし。空港からタクシーで会場に向かったのだけれそも交通事故による渋滞で到着が遅れてているとのこと。結局、30分ほどしてから藤野さんの登場です。藤野さんが登場するのと一気に視線を集めるところがさすがでした。
それからは受益者の質問に藤野さんはじめレオスの皆さんが回答するコーナーに。まっさきに上がった質問が「ひふみ投信の運用は本当に大丈夫なの?」というものでした。これに対して藤野さんは2019年に入ってからの騰落率と参考指数であるTOPIXの騰落率を紹介しながら、大幅にアウトパフォームしていることを紹介します。また、2019年の成績で上位にある日本株アクティブファンドの平均に対しても「ひふむ投信」の運用成績が上回っていることを紹介していました。
藤野さんは「ひふみ投信が最も苦しくなるのは“○○ショック”のような市場がパニックになるとき。この時はすべての銘柄が投げ売りとなるので銘柄選択の効果も発揮できないので、ひふみ投信もかなりきつく下落します」と率直に述べます。ただ、そのあとの反発局面では優良な銘柄ほど大きく戻します。この反発力が「ひふみ投信」の強みだとか。「なので、パニック相場で売りたくなったらその時は売らずに落ち着いて、ちょっと戻したときに売ってください。けっこう鋭く戻していると思いますから」と冗談っぽく話していたのが印象的でした。
当然ながら米中貿易摩擦の行方にも質問が及びました。懇親会の直前には韓国が日本との軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄するというニュースも。こうした国際情勢に対して藤野さんは「いま始まろうとしているのは米中による新・冷戦。しかし、現在のファンドマネージャーは全員、ポスト冷戦下での運用しか経験したことがない」と素直に認めます。ただ、将来は予想できなくても現状を分析することはできる。その中で最適と思われる選択をするしかないということです。
もうひとつ印象深かったのが海外株式への投資の話題。「ひふみ投信」は先日、フィリピン、ベトナム、インドネシアに調査に行ったそうです。そこでまずはフィリピンの企業に投資することを検討しているとか。一方、ベトナムの企業に関しては依然として共産党の影響力が大きく見送りという結論に。既に米国など海外株式の組み入れもしている「ひふみ投信」ですが、今後はアジア新興国にまで投資対象を広げるかもしれません。
そのほかにもIPO銘柄への投資や、ちょっと冗談ぽい質問なども出て会場は大いに盛り上がりました。なにより良かったのは、株価がやや低迷している現在の市場環境の中でも受益者の間にギスギスした感じが全くなく、各テーブルとも和気藹々といった感じだったこと。私も同じテーブルだった受益者仲間と楽しく情報交換することができました。こうした雰囲気を維持できるのも受益者の「ひふみ投信」への信頼感が健在だからにほかなりません。
そんなわけであっという間にお開きの時間に。帰り間際には藤野さんに直接挨拶でき、少しだけ個別で話もできましたし、ツーショット記念撮影にも応じてもらいました。実に楽しい懇親会でした。
やはりこういったイベントは非常に大切だと実感します。たしかに投資信託の最大の目的は運用リターンを上げることですが、とくにアクティブファンドはそれ以外の付加価値というものも真剣に考えるべきなのです。その点、「ひふみ投信」は「仲間たちと長期的に未来をつくりあげていく「コミュニティファンド」」という目標を掲げているわけですから、そのための取り組みとして受益者の評価も高いと思います。こうした生き方もまた、アクティブファンドの生きる道のひとつなのです。
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