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2016年8月20日

円高で含み損だけど「じたばたしても仕方がない」―2016年8月の確定拠出年金積立と運用成績



21日からインドネシアに出張するので、その準備で今月は非常に忙しかったです。こういうときほど、給料天引きや自動積み立てによる”ほったらかし投資”のありがたさが身に沁みます。今月も個人型確定拠出年金の買付が無事に終わっていました(7月拠出分)。8月19日段階での収益率は-1.64%となり、ほとんどの資産カテゴリーが含み損状態となっています。私のポートフォリオは為替リスクを大きくとっていますので、最近の円高で大きな打撃を受けたことになります。ただ、何度も書きますが個人型確定拠出年金が換金できるのは私の場合、20年後ですので、いまの段階での収益にこだわってもあまり意味はありません。それよりもいまは各ファンドの保有口数を増やすことに専念する段階ですから、含み損になっているぐらいがちょうどよいのです。

先月からSBI証券の確定拠出年金積立プランでの積み立てがスタートしていますが、残高が50万円を超えているので8月から運営管理手数料が無料になりました。その分だけ実際の投資額は大きくなりますから、やっぱりこのサービスは強力です。現在、買い付けているファンドは以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。

【個人型確定拠出年金(SBI証券)】
インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)(0.26%)
三井住友・DC外国債券インデックスファンド(0.21%)
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド(0.52%)
ニッセイ日経225インデックスファンド(0.25%)
DCニッセイ外国株式インデックス(0.21%)
EXE-i新興国株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.142%程度)
EXE-iグローバル中小型株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.124%程度)
EXE-iグローバルREITファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.138%程度)

海外資産のウエートが約80%と高いので、円高による打撃を受けているわけですが、この点に関しては「日経ヴェリタス」2016年8月14日号の特集記事「1億総積み立て時代」で紹介された「大阪府に住む男性会社員(40)」の以下のコメントを紹介しておきます。
「気分は悪くないし、むしろちょっと安心している」「個人型DCは60歳まで引き出せないのだから、じたばたしても仕方がない」
とりあえず将来的な世界経済の成長を信じることが長期投資、国際分散投資の大原則。また、為替もいつまでも円が強い通貨でいられると考えるのも危険です。もし将来、急激な円安になると輸入品が高騰し、インフレとなります。そのときに円建て資産ばかりを保有していては、購買力の維持ができない。資産運用の究極の目的はインフレ対策ですから、為替についても円安対策としてポートフォリオを組んでおくことが重要。個人型確定拠出年金も、そういった観点から運用を続けているのです。

【ご参考】
現在、個人型確定拠出年金はSBI証券のプランがもっともお得です。ただ、9月末に楽天証券も個人型確定拠出年金に参入することを発表しています。
【関連記事】
楽天証券が個人型確定拠出年金に参入―残高20万円以上で運営管理手数料無料は素晴らしい

【追記】
現在はSBI証券、楽天証券、マネックス証券、イオン銀行、松井証券のiDeCoプランがいずれも運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえています。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランも研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン楽天証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プラン

研究のために解説書を読むことも大事です。最新の情報を盛り込んだ解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』を挙げておきます。





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