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2025年5月30日

新興国株に期待―「iTrust世界株式」の2025年4月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで少しだけ保有しているピクテ・ジャパンの低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2025年4月次運用報告書の定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の2025年4月の騰落率は-3.6%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は-4.18%でした。4月はトランプ関税の影響もあって株価は大きく下がりましたが、なんとか参考指数よりも小さい下落率で持ち堪えました。

4月はトランプ関税によって株価が大きく下落し、その後は関税実施の一時延期が発表されたことで株式相場も反発したのですが、依然として不安定な状態が続いています。このため「iTrust」シリーズの受益者に配信される機関投資家向けレポート「Barometer」5月号でも、キャッシュをオーバーウェイト推奨に変更するなどピクテもディフェンシブな運用姿勢を強めています。

ただ、相違した中でも比較的期待できるのが新興国株式だというのがピクテの見方。中国は米国の関税政策への対応として金融緩和の姿勢を強めており、そもそも中国の対米輸出はGDP比で3%しかないという点も見逃せません。また、他の新興国株式もバリエーションが割安。そもそも先進国と新興国の経済成長率ギャップは24年から25年、さらに26年にかけてさらに拡大すると予想していることから、引き続き新興国株式のオーバーウェイト推奨を維持しています。

とにかく先行きが読めない相場が続きますから、しばらくは保守的なポートフォリオで市場に臨むというのが無難と言うことになりそうです。




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