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2024年9月26日

まだ日本株に対して強気―「iTrust世界株式」の2024年8月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで少しだけ保有しているピクテ・ジャパンの低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2024年8月次運用報告書の定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の2024年8月の騰落率は-1.73%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は-1.71%でした。若干ながら参考指数をアンダーパフォームしています。

8月は、米国の経済指標が予想を下回ったことから景気後退懸念が高まり、世界的に株価は月初から大きく下げて始まりました。それでも後半には先行き不安も緩和されたことや金利引き下げの可能性が高まったことで株価も反発しています。ただ、日銀による金利引き上げによって日米金利差が縮小したことで円高傾向となったことで、「iTrust世界株式」の円換算での基準価額は下落しています。

混乱した相場となった8月でしたが、「iTrust」シリーズの受益者に配信される機関投資家向けレポート「Barometer」9月号によると、ピクテは引き続き世界経済のソフトランディングを予想しており、株式への投資はニュートラル推奨を継続しています。そうした中で、禁輸セクターはオーバーウェートに上方修正しています。通常、金利引き下げ局面は金融セクターにとって逆風ですが、利回り曲線がスティープ化することで銀行の利鞘が改善し、業績が支えられるとの見立てです。

また、不安定な状態が続いた日本株に対しては、引き続きオーバーウェート推奨とするなど強気の姿勢。各地域の中で利益成長の勢いが最も強く、2025年にはGDP成長率の大幅な改善が見込めると分析しています。ファンダメンタルズも良好で株主還元を増やすための具体的な施策を講じるなそ、企業のガバナンス改革の進展が中長期的な株価の支援要因になるとのことです。




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