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2024年4月17日

引き続き日本株に期待―「iTrust世界株式」の2024年3月の運用成績

 

サテライトポートフォリオで少しだけ保有しているピクテ・ジャパンの低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の2024年3月次運用報告書の定例ウオッチです。「iTrust世界株式」の2024年3月の騰落率は+3.06%、参考指数であるMSCIワールド・インデックス(ネット配当込み)の騰落率は+4.16%でした。残念ながら参考指数をアンダーパフォームしています。好調な株式市場ですが、ピクテは引き続き日本株への期待を継続しています。

3月はAI普及への期待からハイテク銘柄が堅調だったことに加え、欧米の中央銀行が利下げを示唆したことやインフレ予測を引き下げたことなどが好感されれて上昇基調で推移しました。銘柄別で見ると原油価格上昇を見越してコノコフィリップスの上昇率が大きかったほか、アルファベットやザ・ウォルト・ディズニー・カンパニーなどの株価が相対的に大きく上昇しています。

こうした中、ピクテは引き続き日本株に期待を寄せており、オーバーウェイト推奨は日本株とスイス株だけになっています。「iTrust」シリーズの受益者に配信される機関投資家向けレポート「Barometer」4月号によると日本経済は各種生産統計・指数こそ鈍化傾向となっていますが、内需は堅調で労働市場も逼迫していることから、日銀が言うところの「所得の増加と消費の拡大の好循環」を支える条件が整いつつあります。このためマイナス金利の解除に続き、政策金利は今後0.2~0.25%引き上げられると予想するものの、年内については日本株の魅力を損なう可能性は小さいと指摘します。

こうした見方が海外の機関投資家の間で共有されている間は、日本株への資金流入も続きそうです。




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