SBI証券のプランで拠出している個人型確定拠出年金(iDeCo)の3月買付(2024年2月拠出分)の定例報告です。最近の株価上昇でiDeCoの評価額もどんどん増えていて喜ばしい限り。これは企業型も含めてすべての確定拠出年金(DC)加入者も同様でしょう。やはりかばうか上昇で恩恵を受けている人は、メディアが伝える以上に多いのです。
SBI証券のiDeCoオリジナルプランで買付けたファンド・商品は以下の通りです(カッコ内は信託報酬)。いつも通りのポートフォリオとなっています。
【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoオリジナルプラン)】
「三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド」(0.16%)
「DCニッセイ外国株式インデックス」(0.09889%)
「EXE-i新興国株式ファンド」(0.096%+投資対象ETF信託報酬0.0705%程度)
「EXE-i全世界中小型株式ファンド」(0.18%+投資対象ETF信託報酬0.054%程度)
「野村外国債券インデックスファンド(確定拠出年金向け)」(0.14%)
「三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド」(0.34%)
「三井住友・DC外国リートインデックスファンド」(0.27%以内)
「あおぞらDC定期」
最近の株価好調を受けて、累積損益率は3月21 日段階で+67.1%となり、またもや過去最高値を更新しました。私は定期預金や債券も組み入れた比較的ローリスクなポートフォリオを組んでいるのですが、それでもこれだけの成績になっているということは、株式100%の積極型ポートフォリオで運用している人の成績は凄いことになっているのでしょう。
実際にDC専用ファンドだけ見ても、純資産残高の総額は今年1月に12兆円を超え、2月段階で12兆7219億円となっています。
これに一般販売DC兼用ファンドも加わるわけですから、企業型と個人型を合わせたDCの純資産残高総額はかなりの金額になります。現在、日本人の金融資産総額は2000兆円を超えていますから、その中で一定の割合をDCが占めていると考えることができるわけです。
こう考えると、現在の株価上昇によって恩恵を受けている人の数は多くの人が想像している以上に多い。例えば企業型DCの加入者は特段に投資しようと思っていたわけではなく、たまたま勤務先の退職金・企業年金制度によってDCに加入しているケースも少なくありません。しかし、そういった人にも現在の株価上昇は大きな恩恵をもたらしたわけです。
日本ではなぜか株価が上昇すると「一般庶民には恩恵はない」などと言った言説を流すメディアが増えるのですが、かなり現実からズレた認識でしょう。だから、「株価上昇など庶民には関係ない」といったメディアの言葉をあまり真にうけない方がいい。そうやって株価上昇をクサす記事を書いている記者が、じつは企業型DCやiDeCoに入っていたりするのです。やはりなにごとも「言ってることは無視しろ。やってることを見ろ」ということなのです。
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iDeCoに加入する場合、金融機関によって手数料や商品ラインアップが異なることに注意が必要です。現在、iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券セレクトプラン、楽天証券、マネックス証券、松井証券、イオン銀行です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランを研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、楽天証券確定拠出年金プラン 、マネックス証券確定拠出年金プラン、松井証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン
iDeCoは公的年金を補完する制度ですから、これを活用する前提として日本の公的年金制度について勉強することを強くお勧めします。この点に関しては、権丈善一先生の『ちょっと気になる社会保障』が最良にして必読の入門書です。このほど、三訂版『ちょっと気になる社会保障 V3』が刊行されました。また、iDeCoも含めて現在の公的年金制度を徹底的に利用するための戦略書として田村正之さんの『人生100年時代の年金戦略』が非常に網羅的にまとめられていてお勧めです。家計管理から貯蓄・投資、公的年金やiDeCo・つみたてNISA活用までトータルに解説している竹川美奈子さんの『50歳から始める! 老後のお金の不安がなくなる本』も老後資金について“自分ごと”として考えるための方法論を丁寧かつ詳細に論じた優れた入門書です。
iDeCoは制度がやや複雑なので加入を検討する場合は解説書を読んで研究することもお勧めします。大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』、山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』『シンプルにわかる確定拠出年金』、田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』などが優れた解説書ですが、最新の制度改正にも対応した入門書として竹川美奈子さんの『[改訂新版]一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』と大江加代さんの『最強の老後資産づくり iDeCoのトリセツ 2022年施行 法改正完全対応版』を挙げておきます。
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