先日、近所の古着屋を覗くと、レッドウイングの8875の非常に程度の良いモノを見つけてしまい、おもわず購入してしまいました。革靴好きが高じると中古靴にまで手を出すようになるのはよくあるパターンですが、私も完全にハマってしまったようです。
レッドウイングのワークブーツは革靴好きならぜひ持っておきたい1足ですが、これまでどういうわけかあまり縁がありませんでした(私がどちらかというとドレスシューズ好きだからでもあります)。ところが先日、近所の古着屋で異様に程度の良い2009年製の8875を発見しました。アッパーにはちょっとした汚れや小傷こそありますが全体的に非常にきれいで革の状態も良い。おまけにソールはほとんど減っていません。それで価格は1万2000円。これは掘り出し物だと思いました。
ただし、よく見ると新品同様のソールはオリジナルのトラクションソールではなく、ビムラムの4014番になっていました。つまり、前のオーナーが少なくとも1回はソール交換しているわけです。そして純正ソールではなくリペアする際の定番であるビブラムのソールに交換されたことで、カスタム品扱いとなり、価格が抑えられたのでしょう。
だいたい中古のレッドウイングは純正ソールが減ったものがほとんどで、どちらにしろソールこ交換する必要がある場合が多いので、ソールがビムラム製に交換されていても気にしませんでした。逆に前オーナーは靴をソール交換しても履き続けるような文化を持っていたわけで、しっかりと手入れして履いていた証拠でもあります。アッパーの状態が非常に良い理由が分かりました。いまやレッドウイング8875の新品は4万円を超えるので、これだけ状態の良い中古が1万台なら安いと思い、衝動買いしてしまったのです。
購入後、さっそくクリーナーで汚れを落とし、デリケートクリームとミンクオイルを入れてみたところ、革の表情がさらに良くなりました。いいかんじにエイジングが進んでいるのです。このあたりも前オーナーがきちんとメンテナンスしていたことがうかがえます。そして、レッドウイングを履くのは初めてでしたが、非常に履き心地が良い。やはりトラクションソールは履いていて楽です。レッドウイングの人気の理由が分かりました。
最近は革靴の価格上昇が激しく、新品ばかりを購入するのは財布に厳しい。そうなると中古靴というのが選択肢として挙がってきます。中古靴というのは普通の人にはちょっと抵抗があるかもしれませんが、革靴マニアは中古でも欲しい靴を手に入れたくなってしまうものなのでした。私もいよいよその沼にハマってしまったようです。中古で手に入れた気楽さもあるので、これからガシガシ履いて育てていこうと思います。
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