サテライトポートフォリオで少額ですが積立投資しているピクテ投信投資顧問の低コストアクティブファンド「iTrust世界株式」の第7期運用報告書(全体版)(2022年4月11日~2023年4月10日)が出ていたので読んでいきたいと思います。ファンドの騰落率は+0.8%、参考指数であるMSCIワールド指数(ネット配当込み)の騰落率は+0.2%でした。分配金は見送りです。ほぼ横ばいで推移する中で、シブく参考指数をアウトパフォームしています。
期中の基準価額と参考指数の推移を見てみると、参考指数に追随しながらコツコツとアルファリターンを稼ぐことで少しだけですが参考指数をアウトパフォームしたことが分かります。世界的にインフレ高進と金利上昇という株式市場にとっては逆風が吹いた中で、まずまずの運用結果になったと言っていいでしょう。
期首と期末の組入上位10銘柄の変化を見ると、マイクロソフト、アルファベットという上位2銘柄は変わらず、そのほかも顔ぶれはあまり変わりません。業種別組入比率も順位にほとんど変化がなく、比較的落ち着いた運用だったことがうかがえます。
純資産残高は60億6200万円(前期は49億1100万円)、マザーファンドの純資産残高は219億9900万円(同191億6300万円)でした。こちらは株価上昇分も含めて順調に増加しています。費用明細上の実質コストは以下のようになりました。
信託報酬:0.976%
売買委託手数料:0.021%
有価証券取引税:0.032%
その他(保管・監査・その他)費用:0.057%
実質コスト合計:1.086%
前期の実質コストが1.074%でしたから、若干のコストが増加していますが、ほぼ横ばいと見ていいでしょう。売買高比率は0.91となり、こちらも前期の0.71から若干上昇していますが、やはり前期並みの水準と言えます。こうした綿でも前期に続いて比較的落ち着いた運用となったことが分かります。
第7期は参考指数を若干ですがアウトパフォームしたことで、今後にも期待したいと思います。また、「iTrust」シリーズは受益者専用サイト「iInfo」を通じて機関投資家向けレポートやデータ集を配信してくれるなど充実した情報発信もこのファンドの魅力。こちらも引き続き楽しみにしたいと思います。
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