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2022年4月26日

ジーンズは綿100%が欲しい―久しぶりに新しいジーパンを買う

 

久しぶりにジーパンを買ったのですが、ちょっと驚きました。最近は綿100%のジーンズがすっかり少数派になっているのです。私はジーンズは綿100%が好きなのですが、なかなか手ごろな商品を探すのが難しくなっています。

今回購入したのは、エドウイン「インターナショナルベーシック」シリーズの407(ふつうのスリム)です。最近は、ジーンズもユニクロなどSPAのプライベートブランド商品で十分と感じる人が多くなっています。実際に品質面でもユニクロのジーンズは見事なものなので、当然といえば当然なのですが、やはり私の世代(1970年代生まれ)ぐらいまでは、「ジーンズは、やっぱりナショナルブランド」というこだわりも強く、どうしてもリーバイスやエドウインを買ってしまうのでした。

かくいう私もジーンズ、とくにブルージーンズはナショナルブランド派(カラージーンズやチノパンなどはユニクロを愛用しています)。30代前半まではリーバイスを愛用していたのですが、悲しいかな中年体形になるにつれてリーバイスのパターンが苦しくなり、30代後半からはエドウイン派に転向しました。

最近、愛用していたエドウインの502の生地の一部が擦り切れてきました。ジーンズにとってある程度のダメージは味でもありますが、やはり着用頻度を落としてあげないとますます破れが大きくなってきます。そこで久しぶりに新しいジーパンを買うことにしました。

ところが商品を物色していて驚いた。前回購入したときは定番ストレートの503も、スリムフィットの502もともに綿100%デニムが使われていたのですが、現行の503はポリウレタン混のデニムが使われています。それで他の商品もみたところ、やはり高額な復刻版ビンテージ品以外はほとんどがポリウレタン混デニムになっていました。エドウインだけでなくリーバイスも同様で、いまや綿100%デニムのジーンズは少数派なのです。

デニムをポリウレタン混にしてストレッチ性を持たせた方がジーパンとしての履き心地は楽になりますが、最大の問題は耐久性が著しく落ちること。ポリウレタンは数年でどうしても加水分解してしまうからです。そして、ジーンズなのに耐久性がないというのは、なんとも残念でしょう。やっぱりジーンズは何年も履き込んでこそ味が出るものだからです。

そこでいろいろ探し、今回購入したエドウイン「インターナショナルベーシック」シリーズの407(ふつうのスリム)を見つけました。インターナショナルベーシックはエドウインでもやや廉価ラインとなるシリーズですが、スリムフィットも含めて綿100%デニムが現在も使われています。綿100%でも液体アンモニア加工が施されているので、昔の綿100%デニムほど硬くてゴワゴワしません。

それにしても、ナショナルブランドでも綿100%のジーンズがすっかり少数派になっているのは、私のように「ジーンズは綿100%に限る」と考えている昔ながらのジーンズ愛好者からすると寂しい限りです。そして、さらに皮肉なことに今や綿100%のジーンズをもっとも販売しているのはユニクロだったりします。このあたりに、ジーンズ業界におけるユニクロの隆盛とナショナルブランドの凋落の原因の一端があるような気がしました。




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