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2022年1月29日

地味だけどユニーク―「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド」第8期運用報告書を読む

 

前回に続きニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>」シリーズについてです。現在、「ポイントで不動産投資」という、ちょっとしたシャレも含めてTポイントで購入している「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド」の第8期(2020年11月21日~2021年11月22日)の運用報告書を読みます。

「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド」の最大の特徴は、ベンチマークがS&Pグローバルリートインデックス(除く日本、配当込み、円換算 ベース)だということです。先進国だけでなく新興国も含むREITに分散投資することができます。S&Pグローバルリートインデックスをベンチマークすとするインデックスファンドは意外と少なく、その点でも貴重な存在。また、信託報酬もこれまで断続的に引きされられており、S&Pグローバルリートインデックスをベンチマークとするインデックスファンドとしては最安値となる0.27%(税抜)です。

第7期は新型コロナウイルス禍による下落と、その後の回復で遅れで騰落率もマイナスとなっていましたが、第8期は一転して急上昇。騰落率は+43.9%となりました。ベンチマークの騰落率は+43.8%ですから、ほぼベンチマークに連動した運用とできました。費用明細上の実質コストは以下のようになりました。

信託報酬    0.299%
売買委託手数料 0.021%
有価証券取引税 0.006%
その他費用   0.106%
合計      0.431%

前期の合計費用が0.462%でしたから、若干コストが低下しました。期末段階での純資産残高は111億円となり、前期末の70億円から順調に増加したことで運用効率が高まったのでしょう。実際に売買委託手数料や有価証券取引税が低下していることがそれを示しています。ファンドの成長によって安定性が高まったということです。

「<購入・換金手数料なし>ニッセイグローバルリートインデックスファンド」は、地味だけどユニークなファンドとして受益者から評価されていることがうかがえます。海外REITに投資するインデックスファンドとしては有力な選択肢のひとつだと思います。




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