サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2020年11月次運用報告書が出ました。11月の騰落率は+7.9%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は11.14%でした。純資産残高は11月30日段階で1380億円(前月は1293億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は6410億円(前月は6183億円)となりました。絶好調が続いていた「ひふみ投信」ですが、それ以上に11月は市場全体が活況だったこともあり久しぶりに参考指数をアンダーパフォームしています。まあ、100戦100勝はあり得ませんから、当月はこれで良しとしましょう。それよりも気になるニュースが入ってきました。「ひふみ投信」を運用するレオス・キャピタルワークスが新たに債券運用にも参入するそうです。
11月は米国大統領選挙が無事に通過したことや、新型コロナウイルスに対するワクチン開発の進展が具体化してきたことなどを受けて株式市場は急上昇しました。とくに新型コロナウイルス禍で打撃を受けていたセクターが息を吹き返した感があります。その一方で、リモート関連など新型コロナ禍による社会情勢の変化がフォローだと考えられていた銘柄が売り込まれる傾向となります。
ひふみ投信は、早くからポートフォリオの中身を機動的に入れ替え、リモート関連銘柄などを積極的に組み入れることで高いパフォーマンスを実現してきました。しかし、11月に限って言うと、こうした銘柄選択が裏目に出た形です。パフォーマンス自体は悪くありませんが、市場平均にはついていくことができなかったわけです。まあ、これまで絶好調な運用が続いていましたから、たまにはこういった展開がないとかえって不自然です。まずは一服ということで、今後に期待したいと思います。
さて、「ひふみ投信」の運用とは別に気になるニュースが発表されました。「ひふみ」シリーズを運用しているレオス・キャピタルワークスが新たに債券運用にも参入し、従来の株式運用と合わせてバランス型ファンドも含めたラインアップの拡充に取り組むそうです。
当社商品ラインナップの拡充について(レオス・キャピタルワークス)
リリースで説明されているように、株式ファンドだけではどうしてもボラティリティが大きくならざるを得なくなるのに対して、もう少し低リスクでの運用を望む個人投資家のニーズを取り込みたいということです。
なかなか面白い展開です。確かに今でこそ債券投資不要論が幅を利かしていますが、本来は分散投資において株式と債券を組み合わせるのは本筋中の本筋。「ひふみ」がどのような債券投資をやるのか興味があります。また、「つみたてNISA」や確定拠出年金向けの商品としてもバランス型ファンドには、それなりのニーズがあります。
一方、現在は歴史的な低金利であり債券価格は空前の高値圏にあります。この状況での債券投資というのは非常にハードルが高いとも思えます。また、債券投資は株式投資以上に専門性が高く、それを担えるだけの人材など運用体制をどこまで整備できるかも気になるところです。こうした点も含めて引き続きウオッチしていきたいと思います。
ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」はSBI証券 、auカブコム証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券や地方銀行などで買うことができます。
また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券などの個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも良心的。iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン、松井証券確定拠出年金プラン 、マネックス証券確定拠出年金プラン
【スポンサードリンク・関連コンテンツ】