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2020年4月1日
レオス・キャピタルワークスがSBIホールディングスの傘下に
ちょっと驚きのニュースです。「ひふみ投信」や「ひふみプラス」を運用するレオス・キャピタルワークスがSBIホールディングスの傘下に入ることになりました。
レオス・キャピタルワークス株式会社の株式取得に関する基本合意のお知らせ(SBIホールディングス)
SBIホールディングスへの当社株式の株式譲渡に関する基本合意のお知らせ(レオス・キャピタルワークス)
SBIホールディングスは、ネット証券最大手のSBI証券をグループに持つほか、最近では“第4のメガバンク構想”の下に地方銀行の連携・再編を主導しています。そのSBIグループにレオス・キャピタルワークスが加わることになるわけですから、今後の動向が非常に注目です。
レオス・キャピタルワークスのSBIグループ入りは、買収というよりも資本移動の側面が非常に強いと言えそうです。レオス・キャピタルワークスは2003年に藤野英人氏らが創業しましたが、リーマン・ショック後に経営危機に見舞われ、2009年にISホールディングスの傘下に入っていました。今回の株式移動はISホールディングスが持分の一部をSBIホールディングスに譲渡したものですから、どちらかというとISホールディングスの資本政策の一環と言えそうです。この間の事情に関してレオス・キャピタルワークスの藤野英人社長が受益者へのメッセージで説明していました。
SBIホールディングスへの当社株式の株式譲渡に関する基本合意について代表取締役社長藤野からのメッセージ(レオス・キャピタルワークス)
親会社移動後もレオス・キャピタルワークスの経営陣や運用体制は変更しないとのことですから、とりあえず受益者としては安心といったところでしょうか。もちろん、いずれはSBIから役員の派遣などがあるとは思いますが。一方、SBIグループ入りすることでSBIグループのリソースを活用して米国やアジア圏への投資を拡大できるメリットがあるなど前向きな見解も示されています。また、SBIグループとしてもレオス・キャピタルワークスを傘下に加えることで、どのような事業戦略を構想しているのかも気になるところです。
いずれにしても今回の資本移動でSBIグループとレオス・キャピタルワークスの今後の動きに注目です。そもそもSBIグループは北尾吉孝社長の特異なキャラクターで成り立っているような金融グループですから、そこに藤野氏らが加わることでどのような“化学反応”が起こるのか非常に興味深い。ある意味で「混ぜるな危険!」とも思えるわけですから。「ひふみ投信」の受益者の1人としては、ぜひとも良い方向で“爆発”してもらいたいものです。
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