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2019年11月13日

久しぶりに参考指数を上回る―ひふみ投信の2019年10月の運用成績



サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2019年10月次運用報告書が出たので定例ウオッチです。10月の騰落率は+5.3%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+5.0%でした。純資産残高は10月31日段階で1327億円(前月は1282億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7610億円(前月は7372億円)となりました。ここ2カ月は参考指数に対してアンダーパフォームが続いていたのですが、久しぶりにアウトパフォームしました。この調子で頑張って欲しいところです。

10月の株式相場は米国のマクロ経済指数がさえなかったことで弱含みでスタートしましたが、月半ば以降は米中貿易交渉が進展することへの期待が高まったことで反転上昇しました。日本株も堅調に推移しています。大型株中心に上昇したため中小型株のウエートが大きい「ひふみ投信」にとっては苦しい展開でもありましたが、やはりウエートが大きいエレクトロニクス銘柄や一部組入れている米国株が好調だったことで参考指数を上回ることができたようです。

ここしばらく低迷が続いている半導体関連の市況にも回復の兆しがあり、懸念材料である米中貿易戦争も休戦モードとなったことが相場にとって好材料となっています。このため「ひふみ投信」の最高運用責任者、藤野英人さんもかなり強気の見通しを持っているようで、次のように書いていました。
今後の世界の株式市場は強い状況で年末を迎えそうな気配になってきました。特に今まで長期的に売られてきたハイテク関連企業の巻き戻しが期待されるので、次のトレンドでも各分野の主⼒になりうる製品を多く抱えている企業に投資をすると報われる環境になりそうです。
このためポートフォリオもこれまでのややディフェンシブなものから、もう少し攻めた陣立てへと組み替えることになりそうです。このあたりの動きも注目でしょう。引き続き頑張って欲しいと思います。

さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介です。今回は東京エレクトロン(8035)でした。知る人ぞ知る半導体製造装置の雄です。今後、IoTやAI、5Gの普及によって半導体は絶対数が必要になります。このため製造装置の重要性が一段と高まるというのがメインストリーでしょう。やはり“持っておきたい”銘柄の代表格だと感じます。

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