お盆休み恒例となっている関西インデックス投資オフ会に参加しました。関東から帰省中のkenzさんとリバモさんが参加し、ちょっとした東西交流となりました。普段は雑談的な話題が多いのですが、今回はちょっと投資関連の話が多めだったかも。とくに盛り上がったのが「為替ヘッジコストにご用心」という話です。
今回、オフ会に参加したメンバーです。
〔関西組〕
ローズマリーさん(ローズマリーランド)
ふくろうがえるさん(みんなに福行け!(インデックス投資やっています))
私
〔関東組〕
kenzさん(インデックス投資日記@川崎)
リバモさん(インデックス投資関連の備忘録と趣味の旅行記)
総勢5人と少人数だったのでいつもより全員参加の交流ができたと思います。あいかわらず投資に関係のない雑談が多いのですが、それでもいくつか印象に残った投資関連の話題があります。例えばロング・ショート戦略を採る投資信託がやたらと成績が悪いこと。ポートフォリオの中身を見ると理由はだいたい想像がつく。ようするにロング・ショート戦略といいながらも、実際の売買対象の選択が安直で雑なのだといった話になりました。
そんな中、とくに盛り上がったのが「為替ヘッジコスト」の問題です。為替ヘッジコストは通常、異なる通貨間の金利差で理論的に決まるのですが、実際の取引ではこれに時々の需給バランスから先物価格と現物価格が乖離がすることによって生じる「ベーシスコスト」が加わります。このことが案外と見落とされがちだという話になりました。
ちなみに、ベーシスコストも含めた実際の為替ヘッジコストがどれだけかかっているのかを確認する簡便な方法としてインデックスファンドの月報を参照する方法を紹介しました。例えば野村セットマネジメントの「Funds-i」シリーズはなかなか月報が詳細で、為替ヘッジ付き債券インデックスファンドの月報にはポートフォリオの特性値として保有債券の平均最終利回りと為替ヘッジ後の平均最終利回りが記載されています。「Funds-i外国債券・為替ヘッジ型」の7月次レポートを見ると平均最終利回りは1.1%、為替ヘッジ後の平均最終利回りは-0.4%です。つまり、この差の-1.5ポイントが実質的な為替ヘッジコストだとわかります(いまはけっこう為替ヘッジコストが高い!)。
こういうことを知っていないと、為替ヘッジすれば無条件に為替リスクを回避できるといった誤解をしなくて済みます。その上で、為替ヘッジコストを負担してでも為替変動によるボラティリティーを抑えたい(=リスクを減らしたい)と考えるならば、為替ヘッジするのも一つの見識となるわけです。
そのほか、私の以下のtweetをきっかけに企業が従業員を業務請負契約の個人事業主にする手法についてもいろいろと話題になりました。こういった話題になると、私は労働組合運動もやっているのでなかなか得意なのです。
タニタのボンボン社長がけしからんのは、平気で嘘をついて従業員や世の中をだまくらかそうとしてる点。以前、ブログでも批判した。— 菟道りんたろう (@udohrintaro) August 13, 2019
【過去記事】The Arts and Investment Studies: 「投資教育」以前に日本人に必要不可欠なリテラシーは「税と社会保障」そして「労働法規」だ https://t.co/hw7YaD8YFP
そんなこんなで楽しいオフ会でした。ちなみに今回もいつもの“高級イタリアン”でデザートまで含めてがっつり飲み食いしたのですが、費用は1人当たり1500円。あいかわらず超低コスト飲み会なのです。
今回も幹事役としてセッティングしてくれたのはピヨママさん。ご本人は家族旅行のため不参加でしたが、おかげで楽しい時間が過ごせました。ありがとうございます。
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