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2019年5月23日

米国株への投資が一段と低コストに―「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が信託報酬引き下げ



三菱UFJ国際投信が低コストインデックスファンドシリーズ「eMAXIS Slim」のうち、S&P500指数に投資する「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」の信託報酬を6月14日から引き下げると発表しました。

業界最低水準の運用コストをめざす『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』信託報酬率の引き下げを実施(三菱UFJ国際投信)

これにより当該ファンドの信託報酬は年0.15%以内(税抜)となります。米国株式指数の本筋ともいえるS&P500にこれだけ低コストで投資できるとは素晴らしい時代になったものです。インデックスファンドの競争が進んだことで、米国株投資も一段と低コストになりました。

今回の信託報酬引き上げは、プレスリリースにもあるように「他社類似ファンドの情報を元に決定」したとのこと。おそらく米バンガードのETFの運用管理費が引き下げられたことで、バンガードETFに投資する楽天投信投資顧問の「楽天・全米株式インデックス・ファンド」のコストも実質的に低下したことに対抗したものでしょう。

「楽天・全米株式インデックス・ファンド」実質的にご負担いただく運用管理費用の引き下げについて(楽天投信投資顧問)

両ファンドは、それぞれベンチマークが「S&P500」と「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」で異なるのですが、三菱UFJ国際投信は広い意味での“米国株式指数”に投資するカテゴリーととらえ、カテゴリー最安値の座を死守しようと考えているのでしょう。最近は米国株式への投資が流行っていますから、今回の信託報酬引き下げは受益者にとっても非常に喜ばしいことです。投資信託を通じて米国株式に投資する場合、個人投資家にとって有力な選択肢となるでしょう。

それにしても当初は先進国株式カテゴリーを中心に始まったインデックスファンドの低コスト競争が、最近は様々な資産カテゴリーにも波及してきました。個人投資家にとって、国際分散投資の環境が一段と整備されていることになり、素晴らしいと思います。運用会社さんには引き続き頑張ってほしいと思います。

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